浦和一筋の平川忠亮氏、人柄溢れる引退試合 「みんなが本当にクラブを愛している」
「OB、現役、アカデミーの3世代でタイトルを争えたのは本当に幸せな時間でした」
試合後のセレモニーで平川氏は「世界は新型コロナウイルスの影響により、非常につらく苦しい状況にあります。そんななか、この引退試合を開催するべきかどうか非常に悩みました。そしてスタッフと議論を重ね、チャレンジしようと決めました。辛さや苦しさの中に、その先にある栄光や輝きを、このチームに僕は教えてもらいました」とコメント。スタジアムでは上限5000人とされ、オンライン配信で多くの浦和サポーターの目に触れる形になった。
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そのうえで、「ここでプロとしてデビューしました。ここで引退試合として終われることをとても幸せに思います。参加してくれたトップチームの選手や監督、アカデミーのみなさん、レッズを支えてくれたレジェンズ、OBが全国から駆け付けてくれた。本当に幸せですし、みんながこの浦和レッズというクラブを本当に愛しているんだと感じました。この先、10年、20年、永遠に続く中で必要になるのは、未来を担う子供たちの力。OB、現役、アカデミーの3世代でタイトルを争えたのは本当に幸せな時間でした」と話した。
筑波大からの加入という、大卒選手ながらJ1通算で336試合に出場。まさに“いぶし銀”としてチームを支え続けてきた。その引退試合でスタジアムを包んだ空気は、誰からも信頼される平川氏の人柄が色濃く表れていた。
(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)
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