東京五輪代表は「遥かに良い」 トルシエ元監督、シドニー世代との“決定的な違い”を指摘
当時とは異なる指揮官の役割「森保監督は選手を教育することではなく…」
さらにトルシエ氏は、「現在のチームのほうが良いチームでしょう。なぜなら私の時は、私が選手たちに何をしなければならないか、教育しなければいけませんでした。今はそうではありません。なぜなら、彼らはドイツ、オランダ、フランス、スペイン、イタリアと、どこにでもいるからです。そして、彼らは代表監督から教育を受ける必要がありません。(クラブでの)日々の練習で学び、経験を積んでいるからです」と続けた。そのため監督が取り組むべき指導方法も、当時と今では違うという。
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「ですから、森保一監督の役割は選手を教育することではなく、選手たちとともに過ごし、意欲を調整し、心理的な一体感を生み出すことです。私は(シドニー五輪代表の)彼らと過ごした時間で、より機械的な取り組みをしました。チームで過ごしたすべての時間を、機械的な作業に費やしたと言えるでしょう。しかし、今はその作業が終わっていて、監督はポジティブな雰囲気づくり、最高の選手を最適なタイミングで選出する作業に集中することができます。私の率いていた当時のチームとは、戦略がまるで異なるものなのです」
トルシエ監督の指摘どおり、欧州で活躍する選手がチームの大半を占め、さらにホームという地の利もある日本。53年ぶりのメダル獲得への期待は、高まるばかりだ。
(取材●マイケル・チャーチ 構成●FOOTBALL ZONE編集部)
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