岩渕真奈、30m超爆走の同点弾を海外メディア称賛 「日本を救う」「ロングストローク弾」
負傷しながら意地のPKストップを見せたカナダGKラベとともに、試合の主役を担う
なでしこジャパン(日本女子代表)のFW岩渕真奈は、21日に行われた東京五輪のグループリーグ初戦カナダ戦(1-1)で値千金の同点ゴールを決め、チームに勝ち点1をもたらした。ブラジルメディアも「チームを救う」と伝えている。
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立ち上がりにFIFAランク8位の強豪カナダに押し込まれた日本は前半6分、右サイドから入ったマイナスのクロスにFWクリスティン・シンクレアに合わせられると、シュートがゴールポストに当たったこぼれ球を再びシンクレアに押し込まれて先制を許した。
後半序盤、日本は左サイドからMF長谷川唯が最終ラインとGKの間に入れたボールに途中出場のFW田中美南が飛び込んだ。そこで相手GKステフェニー・ラベと交錯すると一度は田中のファウルと判定されたが、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)の進言で映像確認されて日本のPKに判定が代わった。しかし、GKの治療にやや時間を要したあとのPKで田中はゴール左を狙ったシュートを放ったが、コースを読まれてセーブされてしまった。
日本は後半17分に塩越柚歩に代えて左利きでスピードが武器のMF遠藤純を投入。日本はスピードある選手に背後を狙わせる攻撃を繰り返すと同39分、センターサークル付近からロングボールに抜け出した“10番”の岩渕がペナルティーエリア外からGKの動きをよく見たシュートを決めて1-1の同点に追いついて引き分けに持ち込んだ。
ブラジルメディア「グローボ・エスポルチ」は、「ラベがチームを救い、イワブチもチームを救う」と見出しを打って、試合をレポート。「ラベは負傷して涙を流したが、勇敢にもピッチにとどまり、PKをストップ。そのあとに交代したが、この試合のハイライトの一つを作った」とカナダGKラベに触れるとともに、岩渕に関しても「イワブチはいつものように攻撃に最も顔を出し、最終的にビューティフル弾で日本を救った」と伝えた。また、メキシコ紙「セクセルシオール」も「ロングストローク弾」と、30メートル以上を爆走した岩渕の一撃を伝えている。
初戦で勝ち点1を手にした日本。24日のグループリーグ第2戦では英国と対戦する。