「ここから全員追い出すぞ」 サッリ監督、選手を侮辱するファンに練習中断で警告
練習を一時中断し、FWムリチに対して侮辱をするファンに詰め寄り警告
セリエAのラツィオを率いるマウリツィオ・サッリ監督が、練習中にある特定の選手に対して暴言を吐くファンに対してとった行動について、「素晴らしい」と海外メディアが注目している。
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イタリア人のサッリ監督は長きにわたりイタリアのチームで指揮を執り、2018年夏に初めて国外のチームであるイングランド・プレミアリーグのチェルシーの監督に就任。リーグ戦をUEFAチャンピオンズリーグ(CL)圏内の3位で終え、さらにUEFAヨーロッパリーグ(EL)では優勝をするなど1年目から好成績を収めながらも、1年で退団した。
2019年夏にリーグ8連覇中の王者ユベントスの監督に就任。なんとかチームを9連覇に導いたが、国内カップ戦では敗退し、CLでもベスト16止まりと思うように結果が残せずに、ユベントスでも1年でチームを去ることになった。
そして、新シーズンからラツィオを率いることになったサッリ監督は、公開練習中にラツィオファンがFWヴェダト・ムリチに対して侮辱的な言葉を浴びせたのを耳にし、練習を一時中断。ファンの元へ詰め寄ると、「ムリチに対して何か言ったのを聞いたら、ここから全員追い出すぞ」と警告した。
昨季トルコのフェネルバフチェから1850万ユーロ(約24億円)で移籍してきたものの、リーグ戦27試合1ゴールと思うような結果を残せず、ファンから批判されていたムリチを守った行動について、英メディア「スポーツ・バイブル」は「サッリが特定の1人を侮辱するファンに立ち向かうため練習を一時中断した」と取り上げている。さらに、その場にいたファンやSNS上では「素晴らしい」「ブラボー」と称賛の声も挙がっている。
2チーム連続1年でチームを去っているサッリ監督は、選手やファンから信頼を得て、ラツィオで長期政権を築くことができるのだろうか。