“史上最強”日本、東京五輪メダル獲得の道を闘莉王が分析 「死の組じゃない」3つの理由
日本が目指す金メダル獲得の可能性は…「第一候補の国じゃない」
ただ、闘莉王氏自身、初戦の難しさを痛感する。アテネ五輪ではパラグアイ戦で3-4の敗戦を喫し、第2戦のイタリア戦でも敗れた。グループリーグ敗退を経験したからこそ、立ち上がりから果敢に攻め込む必要性を熱弁した。
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「作戦としてね、立ち上がりからガッといったらいいと思います。最初の10分、15分、立ち上がりを利用する。どれだけ(相手を)バタバタさせるか。初戦の硬さを逆手にとって、どれだけ相手にダメージを与えるかで、日本の勝利の可能性が上がってきますね」
53年ぶりのメダル獲得だけではなく、目指すのは金メダル。闘莉王氏はその“確率”についてストレートに語った。
「いやあ、金メダルはねえ……応援していますけど、メダルの色はあまり気にしないほうが良い。(金メダルの)第一候補の国じゃないと思いますね。ブラジルとかドイツとかフランス、大舞台を経験している国、ユニフォームの重みっていうのは、まだ日本はその候補に入れないと思いますね。メダルは取れると思うけど、銀か銅かっていう感じですかね」
金メダル獲得の可能性こそ低いものの、“史上最強”と呼ばれるU-24日本代表の躍動を予想。闘莉王氏の挙げるポイントを制し、日本はどこまで階段を上ることができるだろうか。
[プロフィール]
田中マルクス闘莉王/1981年4月24日、ブラジル出身。渋谷幕張高を卒業後、2001年に広島でJリーグデビュー。03年に日本国籍を取得し、04年アテネ五輪に出場した。その後は浦和でJ1とACL初制覇、名古屋でもJ1初優勝に貢献。06年にはJリーグMVPを受賞した。日本代表としても43試合8得点の成績を残し、10年南アフリカW杯ベスト16進出の立役者に。19年限りで現役引退。Jリーグ通算529試合104得点で、DF登録選手の100得点はリーグ史上初。現在は公式YouTubeチャンネル「闘莉王TV」でも活動中。