平川忠亮氏、浦和史上4人目の引退試合に込めた特別な意味 「タイトルへの思いを伝えたい」
埼玉スタジアムではなく、デビューを飾った浦和駒場スタジアムでの開催にこだわり
そして、上限5000人という制限になったものの、会場が最大で2万人強の収容能力である浦和駒場スタジアムで、6万人近いキャパシティーのある埼玉スタジアムでないのは、現在の新型コロナウイルスが関連した社会情勢とは別の理由があると話している。
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「もともと五輪、コロナと関係なく希望としては駒場でやりたかった。デビュー戦が駒場だったし、浦和の街に育ててもらった恩返しをしたいと考えた時に、駒場に2万に入れられれば、その日に浦和の街が盛り上がる。2万人が集まれば、その後に浦和で飲んだり食べたりで盛り上がるし、そこにOB選手を連れて練り歩いて、みんなで飲んでというイメージで始まった。そこでのコロナで規模は小さくなったけど。駒場でやりたいというのは大事にしたかった」
浦和の単独開催かつ公式な引退試合が実施されるのは福田正博氏、山田暢久氏、鈴木啓太氏に続く4人目。すでに「体重も70キロ切りましたからね。現役の時は73キロか74キロで、一時期は77キロくらいまで増えた。ちょっと不摂生した時期もあったけど、引退試合があったおかげ」と、動ける体に仕上がっている。そして「相手が現役なのでゴールをするのはとても難しいハードル。でも、狙っていきたい」と微笑んだ。
「夢は監督として浦和レッズでというものがある」と話す“いぶし銀のレジェンド”の平川は、一区切りのイベントではなく、浦和の未来につながる1試合として引退試合をしたいという思いをピッチで見せてくれるはずだ。
(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)
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