平川忠亮氏、浦和史上4人目の引退試合に込めた特別な意味 「タイトルへの思いを伝えたい」

現役時代を浦和レッズ一筋で過ごし、現在はトップチームのコーチを務める平川忠亮氏【写真提供:ⒸURAWA REDS】
現役時代を浦和レッズ一筋で過ごし、現在はトップチームのコーチを務める平川忠亮氏【写真提供:ⒸURAWA REDS】

レジェンドチームには闘莉王氏や鈴木啓太氏、今も現役の小野伸二らが名を連ねる

 現役時代を浦和レッズ一筋で過ごし、現在はトップチームのコーチを務める平川忠亮氏が、22日に実施される引退試合を前に“選手”としてオンライン取材に応じた。そこでは、感謝の気持ちや街の盛り上がりになる1日という言葉だけでなく、「未来の浦和レッズ、強い浦和レッズ、タイトルを取る浦和レッズにつなげていきたい」という思いがあるという。

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 平川氏は静岡県の名門、清水商業高(当時)から筑波大へ進み、その間にはユニバーシアード日本代表にも選出。そして2002年に浦和へ入団すると、サイドバックやウイングバックとして長年活躍した。両サイドでプレーできるユーティリティー性と献身的なプレーを続け、17年間の現役生活を浦和で過ごし、J1通算336試合に出場。現時点で、浦和が獲得したタイトルすべてを知るプレーヤーになっている。

 今回の引退試合では、平川氏自身が「タイトルを取った2006年(リーグ優勝)、07年(ACL優勝)、17年(ACL優勝)のメンバーが集まってくれたのが嬉しい」と話したように、その3つのタイトルを「☆」で表現した特別なユニフォームも作られ、チーム名も「URAWA☆☆☆LEGENDS」とされた。

 そのレジェンドチームには、06年や07年のタイトルを知る元日本代表DF田中マルクス闘莉王氏や同MF鈴木啓太氏、清水商業高時代の同級生で今も現役のMF小野伸二(北海道コンサドーレ札幌)の名前がある。一方で、17年のアジア制覇当時の主力で現在は他クラブでプレーするMF柏木陽介やFW李忠成、DF森脇良太や、今も浦和でプレーするFW興梠慎三やDF槙野智章、GK西川周作といった名前もある。

 そして対戦相手は浦和レッズ、現在の現役選手たち(一部選手は両チームに参加)という試合について、「まだ在籍しているなかでやるには特別な意味がある」と話した。

「現役に対してどれだけやれるのか分からないけど、局面局面、そして現役に足りない部分があるんじゃないかと伝えられるようなプレーができれば。仲間は山ほどいて、全員を呼ぶわけにはいかず、コロナの状況で数を抑えないといけない。たどり着いたのは、現役チームに伝えるものというなか、タイトルにこだわることをどう伝えるか。それで、『3つの☆』のメンバーを中心に呼ばせてもらった。ただ集まってワイワイするだけでなく魂がある選手たち。現役や若い世代に、そのタイトルへの思いを伝えたい」

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