久保は「レアルに残る機会を望んでいた」 移籍説過熱に現地紙指摘「ソシエダがリード」
ソシエダの環境は久保の成長にとってもプラスか
レアル・マドリードの日本代表MF久保建英は、同じスペイン1部レアル・ソシエダへのレンタル移籍の可能性が浮上中だ。スペイン大手紙「AS」も、「リードしているのはレアル・ソシエダ」と報じている。
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カルロ・アンチェロッティ新監督を迎えたレアルは現時点でトップチームの選手が35人と肥大化しており、戦力のスリム化を図っている。久保に関しては、アンチェロッティ監督の構想外とも言われるなかで、スペイン日刊紙「エル・ディアリオ・バスコ」は「マドリードのジャーナリスト、マルコス・ベニート氏はレアル・ソシエダがこの日本人選手にオファーを出したと断言した。興味を持っているもう一つのクラブはマジョルカだ」と期限付き移籍の可能性を伝えていた。
東京五輪に出場するU-24日本代表の一員である久保は、17日に行われた国際親善試合U-24スペイン代表戦(1-1)でドリブル突破からMF堂安律(PSV)の先制ゴールをアシストした。そのなかでスペイン紙「AS」は、「クボは出口を探している」と見出しを打ち、「スペイン戦で輝いた日本人は、EU圏外枠のためにマドリードでフィットできないことを理解しており、レアル・ソシエダの可能性を探っている」とレポートしている。
「クボは現実的で、それが非常に難しいことを知っていたが、今年マドリードに残るチャンスを望んでいた。しかし、彼のEU圏外というステータスはマドリードにとって問題だ。すでに枠はいっぱいで、(ギャレス・)ベイルがいることもあって、ほかの選手の居場所がないというリスクを冒している現在、マドリードには(エデル・)ミルトン、ロドリゴ、ヴィニシウス、ベイルと4人のEU圏外枠選手がいる。ヴィニシウスはスペイン国籍の申請中だが、コロナ禍で申請が遅れている。来たるシーズンに間に合わせるのは不可能な可能性が高く、この状況で久保をチームに含めるのは無理だ」
記事では、レンタルのオファーを出しているソシエダが、過去にノルウェー代表MFマルティン・ウーデゴールをシーズンを通して起用するなど、若手起用に前向きな環境だと紹介している。
「久保はしなければならないことが3年連続のレンタルだとすでに理解している。スペイン国内外でたくさんの選択肢があるが、リードしているのはレアル・ソシエダだ。サッカースタイルは久保の資質に沿っていて、若手を生かす文化がある」
果たして、久保のソシエダ行きは現実味を帯びることになるのだろうか。
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(FOOTBALL ZONE編集部)