ファン・ハール監督がマン・Uをオレンジ色に染め上げる 教え子たちが続々と獲得候補リスト入り

マン・Uの行く末はどこへ

 だが、リハビリ中の逸材に対する投資には控えめのようだ。金銭の代わりに、2500万ポンドにトレード要員を加えることを準備しているという。その候補には、ディマリアらの補強で、先発の座を失ったマタと、昨季デイビッド・モイーズ元監督の要請でエバートンから獲得したベルギー代表マルアン・フェライニが挙がっている。
 マタは今季開幕前の親善試合で、トップ下に固定され、ファン・ハール監督の信頼を勝ち得ていた。しかし、ディマリアをはじめ、コロンビア代表FWラダメル・ファルカオの加入で、ベンチを温める状況が続いている。すでにポジションを争ったMF香川真司も、ファン・ハール監督の方針でドルトムントへと放出された。マタも来年1月に運命の選択を下す状況になるのかもしれない。
 その一方で、ファン・ハール監督はオランダ人閥形成に着々と布石を打っているようだ。今夏の移籍市場でオランダ代表DFダリー・ブリントの獲得に続き、1月の移籍市場ではアストンビラの同代表DFロン・フラール獲得の準備に入ったと現地でも報じられたばかり。ここにストロートマンが加わるとなれば、FWロビン・ファン・ペルシーを筆頭に、オレンジ軍団の中核がマン・Uに揃うことになる。
 自らのスタイルを熟知する教え子たちを並べることがチーム強化の早道とはいえ、なりふり構わぬ補強ぶりはさらなる批判を呼ぶ可能性もある。ファン•ハール監督の移籍市場での動きには大きな注目が集まっている。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

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