延長で渾身2発も”ソウルの悪夢”に泣いた浦和の李 「勝つチャンスは3回も来ない」
終了間際の失点、決めれば勝利のPK5人目失敗… 詰めの甘さを嘆く
一時はヒーローになる瞬間が訪れたかと思われた。浦和レッズのFW李忠成は、25日のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)ラウンド16第2戦のFCソウル戦で、延長後半7分と同10分に立て続けに2ゴール。一時はトータルスコアで3-2と逆転したが、試合終了間際に同点弾を喫してPK戦の末に敗退した。
「自分が試合を決めると信じていた。だから、自分のところにボールが来て当たり前だと思っていた。でも、90分の間に取らないといけなかった……」
ストライカーらしいメンタルの持ち主は、自身のゴールを信じ抜いていた。延長前半4分にゴールを決められて1点ビハインドの苦しい状況で迎えた延長後半7分、最高のボールが届いた。DF槙野智章のサイドチェンジを途中出場のMF駒井善成が頭で折り返すと、あとは押し込むだけ。トータルスコアをタイに戻す起死回生の同点弾だった。
さらに3分後、今度はMF梅崎司が左サイドから右足で上げたクロスに反応した。ファーサイドに流れて相手のマークを外した背番号20は、滑り込みながらボールをゴールに押し込んだ。勝利をグッと引き寄せる一撃だった。
しかし、延長後半の終了間際に同点ゴールを許すと、試合はPK戦にもつれ込んだ。7人目のキッカーとして登場した李は相手GKの逆を取って決めたが、最終的にPK戦は6-7で敗戦となった。
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