U-24日本代表、“金メダル候補”スペインに1-1善戦 堂安が4戦連発、手応え胸に東京五輪へ
東京五輪前のラストマッチ、後半に失点も強豪相手に一進一退の攻防
東京五輪に出場するU-24日本代表は17日、本大会での優勝候補筆頭と言われるU-24スペイン代表との国際親善試合に臨み、前半は押し込まれる時間も長かったが、MF堂安律の4戦連続弾となる先制ゴールで1-0とリードしたものの、後半に追いつかれて1-1で引き分けた。
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日本は12日のU-24ホンジュラス戦(3-1)から、左サイドバックにDF旗手怜央、ボランチにMF板倉滉を起用した。スペインは欧州選手権(EURO)でも主力だったGKウナイ・シモンやFWダニ・オルモがスタメン出場。バルセロナ所属の18歳MFペドリはベンチスタートになった。
序盤からスペインのポゼッションに日本も高い位置から挑んだ。何度かそこでマイボールにする場面もあったが、逆にそのプレスをはがされて突破を許す場面を作られてしまう。そのなかでは前半15分にFWラファ・ミルにゴール正面からフリーのミドルシュートを許したが、GK谷晃生の守備範囲に飛んで事なきを得た。
前半の半ばから日本はボールを奪った後に前線でボールを収めて時間を作るプレーができず、次々とスペインの攻撃を受ける展開になった。その苦しい時間を乗り越えた日本は同42分、左サイドをMF久保建英がドリブル突破。中央にマイナスのパスを出すと、MF堂安律が左足でニアサイド上を射抜いて先制点。1-0のリードでハーフタイムを迎えた。
日本はハーフタイムでDF吉田麻也、DF酒井宏樹、MF遠藤航のオーバーエイジ3人を含む7人を一気に交代。そのなかで久保はピッチに残った。スペインもオルモを含む3人を交代した。
スペインは後半に入るとペナルティーエリア内まで切り込むプレーが増え、後半14分には途中出場のMFブライアン・ヒルがシュートを放ったが、日本は後半から出場のGK大迫敬介が距離を詰めて好セーブし、同点ゴールを許さなかった。一方の日本は同20分、左サイドに切り込んだ久保のラストパスに後半から出場のFW前田大然が飛び込んだが、わずかに合わせきれなかった。直後に久保はFW上田綺世との交代で退き、一方のスペインはペドリを投入した。
この時間帯から日本は1点を追うスペインの猛攻を受けて、自陣に11人が入り込んでしまう時間が長くなり、耐える展開になった。すると同33分、左サイドをペドリからのパスで突破したDFフアン・ミランダのラストパスをFWハビ・プアドがシュート。これが混戦でMFカルロス・ソレルに当たってコースが変わり、さらにゴールポストに当たって転がり込んで、日本は1-1の同点ゴールを許した。
日本は優勝候補からの勝利こそ逃したものの、このまま1-1と引き分けて試合を終えた。22日に開幕する本大会では南アフリカ、メキシコ、フランスと対戦する。一方のスペインは、アルゼンチン、エジプト、オーストラリアと同組に入っている。
(FOOTBALL ZONE編集部)