古橋亨梧は「本物」 名門セルティック移籍に英メディア注目「イニエスタが感銘」
完全移籍でクラブ間合意、現地メディアが期待の眼差し「才能豊かな選手」
J1ヴィッセル神戸は16日、日本代表FW古橋亨梧のスコットランド名門セルティックへの完全移籍について、クラブ間での基本合意に達したことを発表した。今後はメディカルチェックを経て、正式契約が結ばれるとされるなか、現地メディアは古橋について「才能がある」「本物だ」と期待の眼差しを向けている。
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古橋は興國高から中央大を経て、2017年にFC岐阜(当時J2)へ加入。翌年8月に神戸への移籍を果たすと、自慢の快足と攻撃力を武器に台頭し、加入2年目のリーグ戦で10得点(31試合出場)をマークした。その年の11月には日本代表へ初選出され、国内屈指のアタッカーへと成長。今季のリーグ戦ではここまで得点ランキングトップの14得点をマークし、6月23日の横浜FC戦(5-0)ではJ1リーグ初のハットトリックを達成するなど、国内での評価を高めた。
古橋の海外移籍に関しては先日、アンデルレヒト(ベルギー)とPSV(オランダ)からのオファーが日本の一部メディアにより報じられていたが、スコットランド名門セルティックへの完全移籍が電撃的に決定。国内リーグ51度の優勝を誇る名門はかつてMF中村俊輔(横浜FC)、MF水野晃樹(はやぶさイレブン)がプレーしたことでも知られ、2021-22シーズンより、前横浜F・マリノス指揮官のアンジェ・ポステコグルー氏が新監督として采配を振るう。
セルティックへの新たな日本人の加入について、英メディア「Glasgow Live」は「母国で素晴らしい活躍をしており、セルティック・パークへの移籍でその活躍を続けようとしている」とし、新たなストライカーの獲得が求められていたクラブの貴重な新戦力として紹介。記事では、すでにクラブ間で合意に達している事実に触れながら「この日本代表選手は本物のようだ」と指摘され、かつてセルティックで大活躍し、英雄視されている中村の存在を挙げながら期待の眼差しを向けている。
「ファンはすでに古橋の活躍を期待している。その理由は、このストライカーが才能豊かな選手であり、セルティックが日本サッカー界と良好な関係を築いていることにある。古橋はフリーキックのエキスパートではないかもしれないが、才能があるのは確かだ。彼のゴールは印象的で、あらゆる種類のゴールを決める能力があるように見える」
また同メディアの別の記事では、「アンドレス・イニエスタが『テクニックはヨーロッパのトップクラブでプレーできるレベルだ』と言っているのなら、かなり優秀なはずだ。今シーズンのJリーグで20試合14ゴールを挙げて得点ランキングのトップに立っている古橋に大きな感銘を受けている」と、神戸で同僚だった元スペイン代表MFイニエスタからその実力に”太鼓判”を押された事実にも触れている。
無事に正式契約へ至れば、来季よりポステコグルー新監督の下、セルティックの一員としてプレーすることになる古橋。自身初の海外挑戦で、持ち味を存分に発揮できるかに注目が集まる。
(FOOTBALL ZONE編集部)