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エル・ニーニョ復活 フェルナンド・トーレスがミラン移籍後初ゴール
インザーギ監督も絶賛
チェルシーからACミランに2年間の期限付き移籍で加入したFWフェルナンド・トーレスは23日、敵地エンポリ戦で先発デビューを飾った。0-2でリードされた前半43分に、移籍後初ゴールを決め、フィリッポ・インザーギ監督からも絶賛された。
チェルシーで不振の日々を送った“エル・ニーニョ”がトスカーナの地で、ストライカーの本能を目覚めさせた。
前半43分、右サイドのDFイニャツィオ・アバーレのクロスに反応する。ニアサイドで競り合うと、マーカーよりも一歩前に出て頭で合わせた。ゴール左隅の絶妙なコースに送り込み、GKも諦め、見送るほどの技あり弾を挙げた。
かつては欧州屈指のストライカーと恐れられたが、昨季チェルシーでリーグ28試合5得点と不振を極めた。輝きを失ったトーレスは、チェルシー時代の年俸の50%カットを受け入れてミランでの再生を望んだ。先発予定だった、15日のパルマ戦前日練習で足首をねんざし、欠場するなどの不運もあった。だが、待望の先発デビュー戦で、いきなり見事なゴールを奪って見せた。
インザーギ監督は、そのトーレスに賛辞を惜しまなかった。
「トーレスはとてもいいプレーをして、満足している。長く90分プレーしていなかったが、集中力を持ってプレーしていた。ゴールも決めたし、(元仏代表FW)メネズにもいいパスを送った。フェルナンドにはとても満足している」
試合は手痛いドローに終わったが、指揮官はトーレス復活を大きな収穫としていた。4戦3発と絶好調の本田と、メネズ、トーレスを加えたミランの攻撃陣が、セリエAを席巻する日がやってきそうだ。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
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