「本気でメダルを狙えるチーム」と絶賛 U-24日本代表「出場16人」を金田喜稔が採点

怪我明けながらも安定したプレーを見せたDF冨安健洋【写真:Getty Images】
怪我明けながらも安定したプレーを見せたDF冨安健洋【写真:Getty Images】

冨安のプレーは「怪我の影響を感じさせなかった」

<DF>
■中山雄太(ズウォレ/→後半42分OUT)=★★★★

 守備面に長けた左サイドバックとして無難にこなしていた。本大会でメキシコを想定した一戦だったが、ホンジュラスにはそこまでの個人技がなく、危ないシーンもほとんどなかった。旗手に比べると攻撃面での関与は少ないが、守備面では計算ができる選手だ。

■冨安健洋(ボローニャ)=★★★★

 怪我の影響を感じさせず、90分間プレーできたことが何よりもの収穫。もちろん、まだ100%ではないが、2点目のシーンでは左サイドを駆け上がってクロスを供給するなど冨安らしさも発揮した。不運なオウンゴールはあったが、ボランチとの距離感もスムーズで危うさはなかった。

■吉田麻也(サンプドリア/→後半35分OUT)=★★★★★

 後半の悪い流れとなった時間帯の戦い方に課題を残したものの、強烈なリーダーシップを見せた。1失点こそ喫したが、守備が破綻することはなかった。久保のFKに合わせた右足アウトサイドのシュートは非常に落ち着いたゴール。本大会でもセットプレーに期待したい。

■酒井宏樹(浦和レッズ/→後半35分OUT)=★★★★

 安定した守備で、右サイドハーフの堂安や右サイドに流れてくる久保を後方支援。危険なシーンを作られることはなかったが、攻撃面で見せ場を作ることもなく無難な内容だった。

<GK>
■谷 晃生(湘南ベルマーレ)=★★★★

 失点シーンでは抜け出してきた相手選手のシュートは弾いたが、こぼれ球が冨安の足に当たりオウンゴールに。決定的なミスはなかった一方、やや安定感を欠いた部分もあり、国際舞台での経験値では大迫が上回るなか、次戦以降の起用法が注目される。

金田喜稔

かねだ・のぶとし/1958年生まれ、広島県出身。現役時代は天才ドリブラーとして知られ、中央大学在籍時の77年6月の韓国戦で日本代表にデビューし初ゴールも記録。「19歳119日」で決めたこのゴールは、今も国際Aマッチでの歴代最年少得点として破られていない。日産自動車(現・横浜FM)の黄金期を支え、91年に現役を引退。Jリーグ開幕以降は解説者として活躍。玄人好みの技術論に定評がある。

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