「本気でメダルを狙えるチーム」と絶賛 U-24日本代表「出場16人」を金田喜稔が採点

堂安がエースとして2点を取ることは「何よりもチームを明るくする」

■久保建英(レアル・マドリード/→後半35分OUT)=★★★★

 堂安とのコンビネーションは間違いなく、五輪本大会でも生命線になる。ホンジュラス戦でも好連係を見せていたが、久しぶりの実戦という部分もあったので次戦でスペインに対してどこまでやれるか注目だ。前半13分に吉田の先制点をアシストしたFKの精度はさすがの一言。流れのなかではもっと積極的にシュートを狙っても良かった。

■堂安 律(PSV)=★★★★★

 エースとして2点を取るというのは、五輪本大会に向かうチームにとっては何よりも大きいし、チーム全体が明るくなる。華麗な連係から右足で決めた1点目、相馬のクロスにニアで飛び込んでスライディングで決めた2点目と、ともに高い得点感覚を見せつけた。何かやってくれるという雰囲気が堂安には漂っている。5つ星にふさわしい活躍だったが、局面を見るとコンディションの問題もあるのか、少しミスも目立っていたので、本番に向けてさらに精度を上げていってほしい。

■遠藤 航(シュツットガルト)=★★★★

 危機察知力、球際の強さなどいつもどおりの遠藤という印象で、田中とのコンビの連動性、安定感はさらに高まっている。ボランチのどちらかが最終ラインに下がり、両サイドバックを上げながら3バックでビルドアップしていく流れもさらにスムーズになった。

■田中 碧(デュッセルドルフ/→後半18分OUT)=★★★★

 的確な配球で攻撃にリズムを生んだ。パートナーの遠藤や最終ラインの“A代表”組との意思疎通も問題ない。敢えて要求するならミドルシュートの意識。強烈なシュート力を備えているだけに、拮抗した展開が予想される本大会に向けて次戦のスペイン戦でも積極的に狙ってほしい。

金田喜稔

かねだ・のぶとし/1958年生まれ、広島県出身。現役時代は天才ドリブラーとして知られ、中央大学在籍時の77年6月の韓国戦で日本代表にデビューし初ゴールも記録。「19歳119日」で決めたこのゴールは、今も国際Aマッチでの歴代最年少得点として破られていない。日産自動車(現・横浜FM)の黄金期を支え、91年に現役を引退。Jリーグ開幕以降は解説者として活躍。玄人好みの技術論に定評がある。

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