五輪後に“ぶっつけ本番”で開幕スタメン? 遠藤航は「代えのきかない選手」と独紙報道
シュツットガルトでも不動の遠藤、指揮官がブンデス開幕戦で先発起用の方針か
東京五輪に臨むU-24日本代表にオーバーエイジ(OA)枠で選出されたMF遠藤航は、所属するシュツットガルトのプレシーズンの活動に全く参加できていないが、五輪の結果に関係なく、8月14日に予定されているグロイター・フュルトとのブンデスリーガ開幕戦で先発起用する方針のようだ。
オフシーズンに入っていたシュツットガルトは6月30日からトレーニングを再開し、新シーズンに向けた準備を進めている。その一方で、U-24日本代表の活動に参加している遠藤が、シュツットガルトにいつ合流できるかは全くの未定で、仮に日本が8月7日に横浜国際総合競技場で行われる決勝に進出した場合には、ブンデスリーガの新シーズン開幕まで1週間を切った時期に休暇もない状態でチームに合流することになるため、シュツットガルトの判断に注目が集まっていた。
そうしたなか、ドイツ紙「ビルト」は「9000kmの移動距離と7時間の時差、さらに休暇も準備期間もないが、それでもシュツットガルトはエンドウの開幕スタメンを計画している。ペレグリーノ・マタラッツォ監督は、この中盤の心臓の代役を探さなくてもいいと考えているようだ。非常に頼りになるエンドウに助走期間は不要であり、チームに合流すればすぐにプレーできる」と、遠藤が“ぶっつけ本番”で開幕戦に先発する可能性があると指摘した。
さらに、昨季は遠藤と中盤でコンビを組むことが多かったMFオレル・マンガラが、太ももの負傷によって数週間の離脱を余儀なくされたことにも触れながら、「シュツットガルトにとってエンドウはもはや代えのきかない選手だ。昨季の彼は899回のデュエルを経験し、53%の勝率を記録。このデュエル数はリーグ全体で2番目の多さであり、90分ごとのプレー機会の平均69回もチーム内のミッドフィールダーのなかではトップの数値だった」と、昨季の具体的なデータを取り上げながら遠藤の重要性が日増しに大きくなっていると伝えている。
日本代表でもシュツットガルトでも必要不可欠な選手に成長したことで、遠藤には日本とドイツでの活動を両立しながらノンストップで駆け抜けるという過酷なスケジュールが待っているようだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)