“南米王者”vs”欧州王者”が激突? 「マラドーナ・スーパーカップ」開催を海外紙提案
コパ・アメリカ優勝のアルゼンチンとEURO優勝のイタリアの対戦を推奨
かつてサッカー界には、FIFAコンフェデレーションズカップと呼ばれる大会があった。この大会は各大陸王者が集い、世界一の代表チームを決定する大会で、第1回大会は1992年に行われ、その後、1995年から2009年までは2年に一度、2009年から2017年までは4年に一度開催され、“プレワールドカップ(W杯)”の意味合いを持っていた。現在では代表チームによる世界一決定戦はW杯のみになっているが、アルゼンチン紙「Ole」が欧州王者と南米王者による大陸間スーパーカップの開催を提案している。
コパ・アメリカ(南米選手権)の決勝は11日に行われ、アルゼンチン代表が開催国ブラジルの連覇を阻み、28年ぶり15度目の優勝を成し遂げた。その翌日にはロンドンのウェンブリー・スタジアムで欧州選手権(EURO)の決勝が行われ、イタリア代表が地元のイングランド代表をPK戦の末に破り、53年ぶり2度目の優勝を果たした。
この結果を受けて、「Ole」紙は公式ツイッター上で「アズーリよ、対戦しよう! 私たちは、そんなに良くはないよ。アルゼンチンvsイタリア 南米王者と欧州王者によるスーパーカップの実現を想像できますか? 10番へのこれ以上ない追悼…」と綴った。
「10番」というのは、もちろん2020年11月25日に亡くなった元アルゼンチン代表FWディエゴ・マラドーナ氏のこと。彼にとってアルゼンチンは母国であり、キャリアの最盛期に所属したナポリのある国であり、W杯連覇を目指して戦った1990年のW杯の舞台となったのがイタリアである。そこで「Ole」紙は、この対戦を「マラドーナ・スーパーカップ」と位置付けた。
この呼びかけに、スペイン紙「マルカ」も反応。「『神』と崇められたマラドーナ氏が亡くなった翌年、両国が国際大会で成功を収めた。それぞれの栄光の過程で、神の介入があったと多くの人々が信じている。この対戦は、すべてのサッカーファンが見たいと願うものだ。現在は夢物語に過ぎないが、これが現実になるか、今後の展開が待たれる」と報じている。
長い年月を経て、大陸王者に輝いた両国の対戦は、マラドーナ氏はもちろん、世界中のサッカーファンにとっても注目の一戦となるはず。果たして、「マラドーナ・スーパーカップ」が開催されることはあるのだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)