躍動する守護神が連続無失点の新記録も樹立

　守備陣のなかで特に評価を上げているのが、コスタリカ代表GKケイラー・ナバスだ。CL史上最長となる738分間連続無失点の記録を樹立。俊敏なセービングを称して「パンサー」との異名までもらっている。またヴォルフスブルクとの第2戦では、直接FKのチャンスを迎えたロナウドのもとへ全速力で駆けつけ、シュートの際にアドバイスを送ってCR7の決勝点を“アシスト”。シーズン前はマンチェスター・ユナイテッドのスペイン代表GKダビド・デ・ヘアの交換要員扱いだった男が、レアルにとって不可欠な存在となっている。

　チームは現時点で5失点だが、もし決勝戦をクリーンシートで終えて優勝を果たせば、2007-08シーズンのマンチェスター・ユナイテッドなどが記録している6失点を抜き、史上最少失点での優勝チームとなる。同都市のライバル、アトレチコにはFWフェルナンド・トーレスやフランス代表FWアントワーヌ・グリーズマン、スペイン代表に初選出された売り出し中のMFサウール・ニゲスら曲者が並ぶが、彼らを完封しての「ウンデシマ（11度目の欧州制覇）」となれば、“守備でも魅せる白い巨人”との評価を得られるはずだ。

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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真　photo by Getty Images