「何度も悲しい思いを…」 メッシ、代表“初戴冠”に感無量も…22年W杯「優勝」へ闘志
悲願のコパ・アメリカ制覇に歓喜「このチームは優勝に値する」
アルゼンチン代表は、現地時間10日に行われたブラジル代表とのコパ・アメリカ(南米選手権)決勝に1-0で勝利し、28年ぶりの優勝を果たした。この試合に先発出場したFWリオネル・メッシは、2005年にA代表デビューを果たして以来、悲願の初タイトル。これまで所属するバルセロナではタイトルに恵まれたキャリアを歩んできたが、特別な喜びを表すとともに、さらなる成功に目を向けた。米スポーツ専門局「ESPN」が報じている。
“史上最高のサッカー選手”と称されるメッシは、これまで史上最多6度のバロンドール受賞、4度のUEFAチャンピオンズリーグ優勝、10度のリーガ・エスパニョーラ制覇と、個人賞、クラブチームでのタイトルを勝ち取り続けてきた。しかし、代表では2014年ブラジル・ワールドカップ、07年、15年、16年のコパ・アメリカと決勝まで勝ち進みながらも、シルバーコレクターとなっていた。
34歳となり、A代表初タイトルを獲得したメッシは、試合後の取材に応じて「何度もタイトルに近づいたことはあった」と感慨深く話した。「いつかは優勝できると思っていた。ブラジルで、ブラジルを相手に、このような瞬間を与えてくれて、神様に感謝したい。きっと、この瞬間を取っておいてくれたんだと思う。僕たちはまだ自分たちが王者になったということ以上に、成し遂げたことを理解できていないと思う。今、僕たちは本当に幸せで、祝っているよ。でも、このゲームは歴史に残るものだ。ブラジルで、ブラジルとの決勝に勝ったんだから」と、感慨深く語った。
そして、初タイトルの感想について「クレイジーだよ。自分がどれだけ幸せか、説明できない。何度も悲しい思いをしてきた。でも、いつかは起こると分かっていたし、これ以上の瞬間はない。このチームは優勝に値するよ」と、喜びを噛み締めた。
年代別代表では、U-20W杯、オリンピックで世界一に輝いているメッシ。期待されるのは来年、35歳で迎えるW杯での優勝だ。おそらく彼にとって最後の大会になる可能性が高い世界最高の舞台に向けて、メッシはコパ・アメリカ優勝が後押ししてくれると考えているようだ。