「非常に危険」 イタリア代表MFの“踏みつけタックル”が物議…退場回避に海外疑問符
延長後半にジョルジーニョがグリーリッシュの左脚を踏みつけてイエローカード
欧州選手権(EURO)決勝が現地時間11日に行われ、イタリアが1-1からもつれ込んだPK戦を3-2で制し、イングランドを破って53年ぶり2回目の優勝を果たした。両チームが死闘を演じたなか、延長後半8分にイタリア代表MFジョルジーニョがイングランド代表MFジャック・グリーリッシュの左膝付近を踏みつける格好となったシーンに海外メディアが注目。「非常に危険な行動」「物議を醸したアクション」など波紋を広げている。
“敵地”ウェンブリーに乗り込んだイタリアだが、開始早々の前半2分にDFルーク・ショーに決められいきなり失点。前半は耐え凌ぐ時間が長くなったが後半に入って流れをつかむと、同22分にセットプレーの流れからDFレオナルド・ボヌッチが決めて同点に追いついた。1-1のまま90分で決着がつかず、試合は延長戦へ。両チームとも球際での攻防が激しさを増すなか、問題のシーンが起こる。
延長後半8分、イングランドが敵陣右サイドへ攻め込むシーン。イタリアが一度クリアしてこぼれたボールに対し、グリーリッシュがスライディングをしてキープしようとする。そこにジョルジーニョも飛び込み右足でボールを抑えにいくが、一歩早くグリーリッシュが触ったため、ジョルジーニョが右足裏で左膝付近を踏みつける格好に。イングランドの選手が猛抗議するなか、主審はジョルジーニョにイエローカードを提示した。
このシーンに海外メディアが注目しており、英ラジオ局「talkSPORT」公式ツイッターは「ジョルジーニョはグリーリッシュへのこのタックルで退場させられるべき?」と反応すると、衛星放送「ユーロ・スポーツ」スペイン版も「EURO2020決勝戦で最も物議を醸したアクションの一つ」と言及。海外サッカーサイト「BeSoccer」スペイン版も「ウェンブリーを凍らせたグリーリッシュに対するジョルジーニョの酷い踏みつけ」「非常に危険な行動」とレッドカードに相当するプレーだったと指摘した。
激しい競り合いのなかで意図的ではないシーンだったものの、最終的にイタリアが優勝したこともあり、海外メディアでこのワンプレーが大きく取り上げられているようだ。