浦和の“9番”武藤雄樹、柏への完全移籍が正式決定 「新しいチャレンジを決断」
2015年から浦和で6年半活躍も、今季は出番を減らすなかで移籍を決断
浦和レッズは12日に元日本代表FW武藤雄樹が柏レイソルに完全移籍することを発表した。
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武藤は2015年にベガルタ仙台から移籍加入すると、当時のミハイロ・ペトロヴィッチ監督の戦術にピタリとはまって活躍。4試合連続ゴールを挙げるなどブレークすると、日本代表にも選出されて東アジアカップ北朝鮮戦ではデビュー戦での初ゴールも決めた。
その後も浦和のルヴァンカップやAFCチャンピオンズリーグ(ACL)優勝などのタイトルに貢献したものの、ここ数年は負傷もあり苦しんだ。今季はリカルド・ロドリゲス監督の指揮下で4月は前線で“ゼロトップ”も担ったが、ここ2カ月ほどは出場機会を大きく減らしていた。
柏への移籍が決まった武藤は、浦和を通じてメッセージを発している。
「浦和レッズのファン・サポーターのみなさん、6年半本当にありがとうございました。僕は浦和レッズに来て、人生が変わりました。かけがえのない時間を過ごすことができました。それもみなさんが、どんなときでも応援し支えてくれたからです。みなさんと獲ったタイトル、一つひとつの勝利、ともに熱くなった瞬間、そして、あの熱狂の埼玉スタジアムで歌ってもらう武藤雄樹チャントを忘れることはできません。
また結果を出せてないときでも、スタジアムで掲げてくれる9番のユニフォームと横断幕。それが僕の支えであり、モチベーションでした。本当にありがとうございました。今回は新しいチャレンジをすることを決断しました。みなさんと戦えるのを楽しみにしています。また埼スタで会いましょう」
仙台時代に当時のチームメートだったGKダニエル・ヴコビッチとのツイッター上でのやり取りから発展し、浦和では武藤のゴール後にお祝いで寿司を食べる文化も定着。「がってん寿司」を経営している株式会社RDCとは個人スポンサー契約に発展し、ゴール後の「がってんポーズ」も恒例になった。
労を惜しまない献身的なプレースタイルを見せる武藤は、今季苦戦が続く柏とネルシーニョ監督にとって貴重な戦力となりそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)