「それがフットボール」 イングランド主将、PK失敗の若手を擁護「誇りに思うべき」

主将としてEUROを戦ったイングランド代表FWハリー・ケイン【写真:AP】
主将としてEUROを戦ったイングランド代表FWハリー・ケイン【写真:AP】

EURO優勝を逃したケイン、今大会の成果を強調「僕らは正しい道を進んでいる」

 イングランド代表は欧州選手権(EURO)の決勝で、イタリアにPK戦で敗れて初優勝を逃した。キャプテンとして“スリー・ライオンズ”を牽引したFWハリー・ケインは「グループとして誇りに思うべき」と大会を振り返った。

 グループDを首位で勝ち抜け、決勝トーナメントではドイツ、ウクライナ、デンマークを次々に撃破して決勝まで駒を進めたイングランド。イタリアとのファイナルは前半開始早々2分にDFルーク・ショーのゴールで先制するなど、勢いを見せつけた。

 しかし、後半22分にコーナーキックの二次攻撃からDFレオナルド・ボヌッチに押し込まれて同点とされ、1-1のまま延長を含めた120分間が終了。勝負の行方はPK戦に委ねられた。すると、イングランドはいずれも延長後半終了間際に投入されたFWマーカス・ラッシュフォード、MFジェイドン・サンチョが立て続けに失敗。GKジョーダン・ピックフォードも2本のPKセーブと気迫を見せたが、ラスト5人目のMFブカヨ・サカのキックをイタリア代表GKジャンルイジ・ドンナルンマに防がれ、PKスコア2-3で敗れた。舞台は“ホーム”ウェンブリーだったが、大勢のサポーターの前でトロフィーを掲げることは叶わなかった。

 主将のケインは試合後、英公共放送「BBC ONE」のインタビューで「これ以上はない。選手たちは全力を尽くした」と100%の力を出し切ったうえでの敗戦だとし、「今は痛みを伴うが、僕らは正しい道を進んでいる。来年に向けて前進していきたい」と、来年のカタール・ワールドカップでの“リベンジ”を誓った。

 この大一番ではPK戦を見据えてピッチに送り出されたラッシュフォードやサンチョ、そして19歳にして大役の5人目キッカーを任されたサカがPKを失敗。彼らが大きな重圧に晒される結果となったが、ケインは「頭を高く上げなければいけない。PKは誰もが外す可能性がある。僕らは勝つ時も負ける時もいつも一緒だ」と辛酸をなめた同僚を擁護している。

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