殊勲のディ・マリア、メッシからの“予言”を告白 「この決勝はキミのものだと…」
宿敵ブラジル相手に決勝ゴールを奪取、メッシからかけられた“言葉”とは?
南米王者を決めるコパ・アメリカ(南米選手権)決勝が、現地時間10日にブラジル・リオデジャネイロの聖地マラカナンで行われ、アルゼンチンが地元のブラジルを破り、28年ぶりの優勝を成し遂げた。前半22分に決勝点を挙げたMFアンヘル・ディ・マリアは、決勝のMOM(マン・オブ・ザ・マッチ)に選出されたが、FWリオネル・メッシの予言があったことを明かしている。スペイン紙「ムンド・デポルティーボ」が報じた。
ディ・マリアは前半22分、MFロドリゴ・デ・パウルのロングパスでブラジル最終ラインの裏に抜け出すと、冷静にループシュートをゴールに送り込み、この試合の唯一のゴールを決めた。アルゼンチン代表にとっては28年ぶり15回目のコパ・アメリカ優勝となったが、ディ・マリア、さらにメッシにとっても、A代表での初タイトルとなった。
この得点シーンについては、ブラジルの左サイドバックDFレナン・ロディが処理を誤ったが、そこはアルゼンチンにとって狙い目だったという。ディ・マリアは「ロドリ(ゴ・デ・パウル)は試合前に、相手の左サイドバック(レナン・ロディ)は、寝ぼけていると伝えられていたんだ。そして、それは結果に直結したね。僕が(2008年の北京)オリンピックの決勝のナイジェリア戦で決めたゴールにとても似た形になった」と語り、メッシからのパスを受けてGKとの1対1からループシュートを決めた13年前の自身の決勝ゴールに重ねた。
さらにディ・マリアは、メッシがこの日のディ・マリアの活躍を予想していたかのような話をしていたことを明かしている。
「驚きだよ。彼は僕に対して『ありがとう』と言ってくれて、僕も『ありがとう』と返したんだ。レオは試合前に『この決勝はキミのものだ』と言ってくれたんだ。なぜなら、チリ大会(2015年)、アメリカ大会(16年)に敗れて、さらに14年にここで行われたワールドカップ(W杯)の決勝(対ドイツ/0-1)でも、僕はプレーできていなかったからね。他の決勝に勝てていたら、どうなっていたか? 今日じゃなければいけなかったんだよ。そして、今日、このようになったんだ」
これまでメジャー大会でたびたび決勝に勝ち進みながらタイトルを逃してきたアルゼンチン代表。今大会の優勝によって呪縛が解けたことを、2022年カタールW杯でも証明したいところだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)