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ディ・マリアの“芸術ループ弾”でアルゼンチン先制 28年ぶり南米制覇へ宿敵ブラジルをリード
一瞬の隙を突いてアルゼンチンが先制、前半を1-0で折り返す
南米王者を決めるコパ・アメリカ(南米選手権)決勝が、現地時間10日にブラジル・リオデジャネイロの聖地マラカナンで行われ、28年ぶりの優勝を目指すアルゼンチンと連覇を狙うブラジルが激突。前半22分、MFアンヘル・ディ・マリアがワンチャンスを生かしてゴールを決め、アルゼンチンが1-0とリードして前半を折り返した。
新型コロナウイルスの影響により、大会直前に開催国がアルゼンチンとコロンビアの共催からブラジルに変更された大会も、いよいよクライマックスを迎えた。南米王者を決める舞台に勝ち進んだのは、1993年大会以来、28年ぶり15回目の優勝を目指すアルゼンチンと、前回大会王者で連覇によって10回目の頂点を狙う“王国”ブラジルという南米2強の対決となった。注目の一戦にアルゼンチン代表の英雄FWリオネル・メッシ、ブラジル代表もエースFWネイマールらが順当にスタメン出場。南米王者を決める注目のライバル対決がキックオフされた。
試合は序盤から一進一退の攻防も、ややホームのブラジルが押し込む展開。だが前半22分、アルゼンチンがワンチャンスを生かす。MFロドリゴ・デ・パウルからの1本の縦パスを、ブラジル代表DFレナン・ロディが処理をミス。今大会2試合目の先発となったディ・マリアが抜け出すと、最後はGKエデルソンの動きを見極めて華麗なループシュートを決めて先制した。
その後も両チームが激しい攻防を繰り広げるがスコアは動かず、1-0とアルゼンチンがリードして前半を終了した。
“史上最高のサッカー選手”と言われながら、アルゼンチン代表ではこれまで“無冠”が続くメッシは、決勝の舞台には2014年ブラジル・ワールドカップ、15年コパ・アメリカ、16年コパ・アメリカで立っているものの、いずれも準優勝に終わっている。またネイマールも、ブラジルが優勝した前回19年大会は直前に負傷により離脱しており、コパ・アメリカのタイトルは手にしていない。両チームのエースにとって悲願と言える南米王者のタイトル。後半も激しい攻防が展開されそうだ。