ボカの新鋭が犯したミス 同点弾の喜びのあまりに「イエロー1枚もらってたのに…」
「服、脱いじゃったからね」
このエモーショナルな行動がいけなかった。パボンの振る舞いにハベル・ロペス主審はイエローカードを提示。そしてその直後にレッドカードが掲げられた。実は得点シーンの6分前、パボンはこの日1枚目のイエローカードをもらっており、自らの得点に喜びすぎた結果が退場という悪夢を味わったのだ。
信じられないといった表情を浮かべたパボンは、ロペス主審から肩を抱きかかえられて「服、脱いじゃったからね」とばかりに話しかけられると、明らかにがっかりした表情を浮かべてピッチを去った。この“ケアレスミス”について本人はこう語ったという。
「イエローをもらっていたのを、僕は忘れちゃっていたんだ……」
思わぬ形で数的不利に陥ったボカだったが、元アルゼンチン代表FWカルロス・テベスらの奮闘によって1-1のまま試合を終えてPK戦へと突入。最後は地の利を生かして4-3で勝ち切って準決勝進出を決めた。パボンは世代別代表に選ばれるなど、アルゼンチンの将来を担うともいわれている。退場というケチはついたものの、チームの窮地を救い、クラブW杯への道に続く一撃となったことは間違いない。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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