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守備崩壊のマン・Uが再建の切り札にバルセロナからピケ獲得へ
かつて4シーズン在籍
今季公式戦わずか1勝と低迷するマンチェスター・ユナイテッド(マン・U)のルイス・ファン・ハール監督が来年1月、移籍市場で最終ラインのてこ入れに乗り出す。その目玉としてバルセロナのスペイン代表DFジェラール・ピケの獲得に乗り出していることが分かった。英地元紙「デイリー・エクスプレス」が報じている。
マン・Uは21日、今季昇格したレスター・シティーに、3-1とリードしながらも、そこから4連続失点して3-5で逆転負けを喫した。移籍市場で1億5000万ポンドもの資金をつぎ込みながら、開幕前から懸案事項だった最終ラインと、ボランチの補強をおろそかにしたツケを払うことになった。
そこでファン・ハール監督は、かつてマン・Uで出場機会を得られなかった男をターゲットに絞ったという。
ジェラール・ピケは、2004年にアレックス・ファーガソン元監督の誘いでバルセロナからマン・Uに加入した。だが、試合出場は在籍した4シーズン(うち1シーズンはレアル・サラゴサにレンタル移籍した)で12試合に留まり、バルセロナに500万ポンドのバーゲン価格で再放出された。
ピケは、カンテラ時代を過ごしたバルセロナで才能を開花させ、スペイン代表の守備の大黒柱となった。だが、アルゼンチン代表ハビエル・マスケラーノと、新加入のジェレミー・マテューというコンビに推され、今季は出場機会を失っている。さらに、スペイン代表の座も危うくなっている。
ピケは5月に2019年までの長期契約を結んだばかりだが、マン・Uは常勝軍団再建のために支出をいとわない姿勢を鮮明にしている。そして、ファン•ハール監督もスターDFの復帰にどんな障壁をも乗り越える覚悟だというのだ。
マン・UのOBで昨季コーチを務めたフィル・ネビル氏からは、皮肉まじりに「優勝争いに関わるために、あと1億ポンドが必要」と語られたばかり。育てきれずに格安で放出した原石が宝石に輝いた今、獲得に必要な違約金は莫大になるが、ファン・ハール監督は移籍市場にマン・Uマネーを注入し続けるつもりだ。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web