“裏切りの主将”がドルトムント最終戦で遺恨残す 途中交代の理由を巡り指揮官と衝突

「彼はもっとできた」と不満のトゥヘル監督

 試合後の記者会見でトゥヘル監督は、主将交代の理由について「マッツが交代を求めた」と明言した。普段は高い精度のフィードを駆使し、最終ラインからゲームを組み立てていくが、この日のパス成功率は75%と新天地相手にいつもの輝きを放てなかった。トゥヘル監督はフンメルスの黄色と黒のユニホームでの最後のプレーについて、「彼はもっとできた」と不満を示していた。

 一方、フンメルスは自ら交代を求めたことを否定し、「自分が交代を求める時には、僕からの明確なシグナルが存在する」と主張。ドルトムントにとっては、タイトルを左右したかもしれない消耗戦での早すぎる主将の交代劇となった。リーグ優勝争いの真っ只中で宿敵への移籍希望が浮上するなど、ドルトムントの終盤戦をかき乱した”裏切りのキャプテン”は、指揮官との衝突という後味の悪い最後を迎えることになった。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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