チェルシー、ハーランド獲りへ本腰…“英国史上最高額”オファーの可能性を海外指摘
インテルFWルカクを諦め、ドルトムントFWハーランド獲得へ一本化か
2021-22シーズンの開幕に向けて、ストライカーの補強に動いている欧州王者のチェルシーは、ドルトムントのノルウェー代表FWアーリング・ブラウト・ハーランドの獲得に向けて、英国史上最高額となる1億5000万ユーロ(約195億円)のオファーを準備する見込みだという。英メディア「90min」が報じている。
今夏、チェルシーは2人のストライカーを追っていたと報じられている。ハーランドと、もう1人はかつてチェルシーに在籍した経験のあるインテルのベルギー代表FWロメル・ルカクだ。2020-21シーズンにブンデスリーガで得点ランク3位となる27得点を挙げたハーランドに対し、ルカクもセリエAで2位となる24得点を記録して、インテルにリーグタイトルをもたらした。
世界を代表するストライカーを前線に加えたいチェルシーだが、パリ・サンジェルマン(PSG)がモロッコ代表DFアクラフ・ハキミを最大7100万ユーロ(約82億円)とも報じられている移籍金で獲得したことにより、ハーランドに一本化した可能性があるという。記事では、「チェルシーのオーナーであるロマン・アブラモビッチ氏にとって、ベルギー代表FWは最もお気に入りの選手のひとりであり、トーマス・トゥヘル監督もチェルシー復帰を後押しした。しかし、インテルがアクラフ・ハキミをPSGに高額で売却したことで、インテルは経済的なプレッシャーがなくなり、ルカクやラウタロ・マルティネスの売却に迫られることがなくなった」と報じている。
現在、28歳のルカクに対して、ハーランドはまだ20歳。ルカクの市場価格は1億ユーロ(約130億円)と報じられている。両者とも即戦力となるのはもちろんだが、より長期的な視点に立てば、後者を獲得するほうがメリットは大きいだろう。
来夏になれば、ハーランドとドルトムントの間にある7500万ユーロ(約98億円)の契約解除金条項が有効になる。チェルシーは他クラブとの競争を避けるために今夏の決着を目指しており、ドルトムントも1億ユーロ前後のオファーには応じない姿勢だったが、来夏の倍となる1億5000万ユーロを提示されるとなれば、話は変わってくるという。
現在の英国最高額の移籍金は、2016年にマンチェスター・ユナイテッドがユベントスに支払った1億500万ユーロ(約137億円)となっている。チェルシーがハーランドを獲得することになれば、この金額を大きく更新することになるが、英国史上最高額の移籍は実現するだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)