サラーは東京五輪の「キーマンだった」 エジプト監督、リバプールの“招集拒否”に落胆
オーバーエイジ枠での出場を本人が望むも招集叶わず…ガリブ監督が明かす
リバプールのエジプト代表FWモハメド・サラーはオーバーエイジ枠での東京五輪参戦が噂されていたが、最終的にはクラブからの反対でメンバー入りは叶わなかった。U-24エジプト代表を率いるシャウキー・ガリブ監督は、「サラーは私のプランのキーマンだった」と落胆している。英公共放送「BBC」が報じた。
リバプールで活躍するサラーは東京五輪の主役候補の1人だった。かねてからオーバーエイジ枠での出場が期待され、エジプトサッカー協会はリバプールに招集に応じるよう求めたが、先日発表された本大会の登録メンバーにサラーの名前はなかった。五輪はワールドカップとは違い、国際サッカー連盟(FIFA)による強制力がないため、クラブが選手の派遣を拒むケースも多い。
ガリブ監督は無念の思いを吐露している。
「エジプトサッカー協会がしたのと同様に、私もサラーをオリンピックチームに参加させようとリバプールを何度も何度も説得したが、完全に拒否された。
モハメドは東京五輪出場を望んでいた。彼は私にそう言い、私も彼を連れていくために最善を尽くした。サラーは私のオリンピックプランのキーマンだった。しかし、クラブはそれを拒否した。私たちは前に進まなければならない」
エジプトはアストン・ビラでプレーするFWトレゼゲが負傷により招集外。得点源として期待されたガラタサライのFWモスタファ・モハメドもサラー同様にクラブが派遣を拒否した。アルゼンチン、スペイン、オーストラリアと強豪が同居するグループCに入ったエジプトだが、指揮官が望んだベストメンバーを組むことはできなかったようだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)
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