“マルチロール”冨安がトッテナム新体制のキーマン? 英紙期待「質の高いオプション」
ヌーノ新監督が就任したトッテナム、冨安のマルチな才能を評価か
ボローニャの日本代表DF冨安健洋にはトッテナムへの移籍が浮上している。英紙「デイリー・エクスプレス」は、右サイドバックとセンターバックの両方でプレーできる冨安がヌーノ・エスピーリト・サント新監督による最終ライン“改革”のキーマンになる可能性を報じている。
昨季のセリエAで31試合に出場した冨安。日本代表では不動のセンターバックながら、チーム状況に応じてサイドバックでもプレー。第14節アタランタ戦(2-2)と第16節ウディネーゼ戦(2-2)ではそれぞれゴールも決めるなど、攻撃面での貢献も光った。そのマルチな活躍によって、市場での評価をさらに高めている。
ACミランやアタランタなどイタリア国内の強豪クラブからの関心が伝えられていたなかで、現在はプレミアリーグのトッテナム加入に向けて交渉中とされる。同クラブは右サイドバックとセンターバックを補強ポイントとしており、まさに冨安はうってつけの存在だ。
そうしたなかで「デイリー・エクスプレス」紙は、トッテナムのディフェンスラインに改革を起こそうとしているヌーノ新監督のプランで、冨安の存在が鍵になるかもしれないと伝えている。
ヌーノ監督の下では3バック採用が予想され、そこで冨安の左センターバック起用が有効なオプションになるという。記事では「冨安が左センターバックに入れば、セルヒオ・レギロンが左サイドで躍動し、より大きな攻撃力を発揮できる。ヌーノ監督はレギロンとソン・フンミンの危険なパートナーシップに注目しており、冨安のセンターバックとしての役割がそれを後押しする」と指摘。得点源である韓国代表FWソン・フンミンと攻撃力が自慢のスペイン代表DFレギロンのユニットを、後方から支える役割を任される可能性があるようだ。
また、コートジボワール代表DFセルジュ・オーリエの去就が不透明な右サイドバックとして冨安を起用するのも選択肢の一つで、「スパーズが強化すべき2つのエリアで質の高いオプションを提供してくれるだろう」とその期待は大きい。