P・ネビル氏がファン・ハール体制を痛烈に批判 マンUのリーグ制覇には「あと1億ポンド必要」

守備陣強化の必要性を指摘も、手当たり次第の補強には警鐘を鳴らす

 

「センターバックのポジションは明らかに重要な補強エリアだ。ホールディングミッドフィルダー(ボランチ)かセントラルミッドフィルダーの補強にも取りかからなければいけない」

 それらは実際は開幕前の時点で顕在化していたマンUの弱点だったが、ファン・ハール監督はFW、攻撃的MF、サイドの選手の補強に飛びつき、チームの土台となる部分の補強を疎かにしていた。

「このチームにはクオリティが必要だ。頑張る選手ではなく、ワールドクラスのプレイヤーが必要。だが、最終ラインにワールドクラスのディフェンダーはいない」

 そう話すネビル氏は一方で、手当たり次第に国外からタレントを買い漁る“ファン・ハールイズム”に警鐘を鳴らしている。

「クリス・スモーリングはこれから良くなる。フィル・ジョーンズも全幅の信頼を寄せている。イングランド人のチームの背骨は排除してはいけない」

 常勝軍団の盤石な礎となったのはネビル氏のみならず、現イングランド代表コーチで同氏の兄弟、ガリー・ネビル、QPRに移籍したリオ・ファーディナンドら国産のタレントだった。ネビル氏は、イングランド人のタレントをチームのセンターラインとする美しきマンUの伝統の継承を、移籍市場で暴走気味のオランダ人指揮官に求めていた。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

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