二冠制覇と二桁ゴール 充実の欧州2季目を過ごした南野が描くリオへの青写真
トゥーロン参戦中のU-23日本代表に合流 「何かをつかんで帰りたい」
U-23日本代表MF南野拓実(ザルツブルク)がオーストリアリーグとカップ戦の二冠制覇を手土産に、トゥーロン国際大会を戦うチームに21日夜合流した。「チームとしてヨーロッパ相手にどこまで戦えるか」と話すと同時に、決定的な仕事で貢献することを誓った。
2015年1月に加入したザルツブルクでの2年目、南野は充実の時を過ごした。昨夏のUEFAヨーロッパリーグ予選こそ得点を挙げながらもチームが敗退する悔しさを味わったが、国内での戦いでは主力メンバーに定着。リーグ戦32試合10得点、カップ戦6試合2得点とコンスタントな活躍で二冠獲得に貢献した。11日のグレーディヒ戦では50メートルもの距離をドリブル突破してのゴールでリーグ戦二桁得点をマークするなど、その実力に磨きをかけている。本人もオーストリアでの1年間に、手応えを感じているようだ。
「1年間フルでやってリーグとカップ戦の優勝、2つのタイトルに貢献できた。試合にも常に絡んでいましたし、充実したシーズンでした。結果が出ない時期も自分なりに考えることで、得たものはあった。二桁得点は、達成できたのは終盤でしたけど、最低限のノルマだったので良かったです。満足はしてないけど、1つの自信にはなりますね」
1月のリオ五輪アジア最終予選では、サウジアラビア戦でMF井手口陽介の追加点をアシストした以外に明確な結果を出せなかったものの、3月に行われたU-23メキシコ戦では勝利を手繰り寄せるゴールを決めるなど存在感を発揮した。21歳のアタッカーは心身ともにタフネスさを増し、チームを引っ張る意識が芽生えている。
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