フットサル専門チームvsサッカー強豪高校の関東ラウンドが実現、果たしてその結果は?
リガーレ東京U-18が最終盤に勝負を仕掛け、チャンスを作る
ゴールを奪わなければ、全国大会への道が閉ざされることになるリガーレ東京U-18が勝負を仕掛けたのは、最終盤となる後半残り時間1分21秒だった。普段はFP(フィールドプレーヤー)としてプレーをしている選手が、GKのユニフォームを着てピッチに立つフライングGKとなり、ピッチ上の5人全員で数的優位を作りながら攻め込むパワープレーを開始したのだ。
普段、11人制のサッカーに取り組んでいる矢板中央高の選手たちは、ただでさえ不慣れな20m×40mのピッチサイズのフットサルをプレーしているのに、さらに特殊な状況への対応を求められることとなった。リガーレ東京U-18にチャンスを作られる場面もあったが、アジリティの高い選手を起用しながらゴールを守り切り、0-0で試合をクローズした。矢板中央高の選手たちは歓喜に沸き、ベンチからは「初めて嬉しい」という声が聞かれた。
矢板中央高はBブロックの首位となり、7月10日の決勝ラウンド進出を決めた。その他の決勝ラウンドに進出したチームは、フウガドールすみだファルコンズ、ゾット早稲田ジュベニール、バルドラール浦安トルセーロと、矢板中央以外はフットサルの専門チームとなっている。フットサルチームのレベルが上がり、その優位性が強く出始めているなかで、自分たちの専門外の競技を戦う矢板中央が、再び全国の舞台に立てるか注目だ。