手倉森Jを襲う悲劇… 岩波、亀川が負傷離脱、五輪と同じ”18人”でトゥーロンを戦い抜くことを宣言
想定外の事態も、指揮官は気丈に「五輪に向けたシミュレーションになる」
U-23日本代表を率いる手倉森誠監督は、DF岩波拓也(神戸)と亀川諒史(福岡)の負傷離脱により、残りのトゥーロン国際大会を18人で戦うことを明言。8月のリオデジャネイロ五輪本大会の登録メンバーと同数になったことから、本大会への予行演習とする方針を明らかにした。
手倉森ジャパンは試練に直面している。初戦のパラグアイ戦で岩波が左膝を故障し、前半で交代。亀川はフル出場を果たしたが、右足甲を故障。2人は救急車でトゥーロン市内の病院に搬送された。だが、週末のために、精密検査を受けることができなかった。
「チームにとっても痛いが、本人たちはもっと痛い思いをしていると思う。残されたメンバー18人で残り最低3試合を戦いたい。リオ五輪に向けたシミュレーションにもなる。我々には必要なことしか起こらない。負けが必要だったということ。戦術うんぬんじゃない。国際経験が少ない世代が、味わされるべくして、味わされた結果だと思う」
指揮官は泰然自若としていた。パラグアイ戦は1-2で敗れ、2人の故障者を出した。すでにJリーグの試合で奈良竜樹(川崎)が左足を骨折しリオ五輪絶望となっているなか、最終ラインに新たな不安材料を抱えることになったチームは、これで残りの試合に18人で挑むことになった。
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