メッシの契約延長を“妨害”…バルサ会長が問題点に言及 「解決策を探している」
リーガのFFP規則によって新契約締結が阻まれていることをラポルタ会長明言
アルゼンチン代表FWリオネル・メッシは、6月30日をもってバルセロナとの契約が満了を迎え、現在は無所属となっている。バルセロナとの契約延長が確実視されているが、ジョアン・ラポルタ会長は、リーガ・エスパニョーラのファイナンシャル・フェアプレー(FFP)規則が、契約延長の妨げになっていると語った。米大手スポーツサイト「ESPN」が報じている。
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2001年にバルセロナのトップチームに昇格して以来、メッシはバルサ一筋のプロキャリアを歩んできた。2020-21シーズン開幕前には、クラブを離れる意向を示したものの、当時のジョゼップ・マリア・バルトメウ会長の反対を受け、クラブに残留した。首脳陣との関係がうまくいっていなかったメッシだが、ラポルタ会長の復職もあり、クラブと新契約を結ぶ目前と報じられている。
クラブとメッシは、相思相愛の関係に戻った。だが、リーガ・エスパニョーラのハビエル・テバス会長は、新シーズンに向けた新契約を結ぶ前に、バルサに対して予算を削減するように求めたという。
スペインのラジオ局「オンダセロ」の番組内で、ラポルタ会長は「私たちは、レオに残ってほしいと思っている。すべてが順調に進んでいる。ただ、私たちにはファイナンシャル・フェアプレーで、解決しなければいけない問題がある。全員にとって、最高の解決策を探しているところだ」と、発言した。
バルサはリーガで最高額となる6億7100万ユーロ(約885億円)を選手の年俸として計上していた。ウルグアイ代表FWルイス・スアレス、チリ代表MFアルトゥール・ビダル、クロアチア代表MFイバン・ラキティッチらを放出したこともあり、今年の3月までには3億4700万ユーロ(約457億円)まで抑えたという。
しかし、メッシと新契約を結び、新たに獲得したアルゼンチン代表FWセルヒオ・アグエロ(←マンチェスター・シティ)、スペイン代表DFエリック・ガルシア(←マンチェスター・シティ)、オランダ代表FWメンフィス・デパイ(←リヨン)、ブラジル人DFエメルソン・ロイヤル(←ベティス)に支払う予算を確保するためには、さらなる削減が要求される。
今後、フランス代表DFサミュエル・ウムティティ、ブラジル代表MFフェリペ・コウチーニョらを放出する見込みだが、そうした流れは、現在、開催されている欧州選手権(EURO)と南米選手権(コパ・アメリカ)の終了後に加速していくという。
なお、6月までバルサがメッシと結んでいた契約は、肖像権なども含めて4年で5億ユーロ(約659億円)と報じられている。これまでと同額を支払うことのできないバルサは、メッシが公言している米MLS(メジャーリーグサッカー)への挑戦後、クラブとアンバサダー契約を結ぶなどの条項を盛り込むことでクラブに引き留めようとしており、どのような契約になるのかも注目される。
(FOOTBALL ZONE編集部)