EURO“優勝候補”ベルギーが敗退 デ・ブライネ、ルカクら奮闘も…「悲しくて無念」
準々決勝イタリア戦で1-2敗戦、マルティネス監督が悔しさを吐露「彼らが優れていた」
国際サッカー連盟(FIFA)の世界ランキング1位で欧州選手権(EURO)に臨んだベルギーは、現地時間2日の準々決勝イタリア戦に1-2で敗れて大会を去った。ロベルト・マルティネス監督は「敗退に値するチームではなかった」と悔しさを露わにしている。イタリアのサッカー専門メディア「カルチョメルカート・コム」がコメントを報じた。
ベルギーは16強のポルトガル戦で負傷したMFケビン・デ・ブライネはスタメンに復帰できたものの、MFエデン・アザールは間に合わずに登録外になった。そうした中で前半はイタリアにボール保持を許しながらもカウンターが機能し、デ・ブライネやFWロメル・ルカクのシュートがゴールを脅かしたものの、相手GKジャンルイジ・ドンナルンマのファインセーブに阻まれた。
そうした中で、ゴール前の倒れている選手に集中を欠いてMFニコロ・バレッラに先制点を許すと、FWロレンツォ・インシーニェがボールを持った際には最終ラインがズルズルと下がってミドルシュートを決められ、2点ビハインドになった。
それでも前半終了間際に獲得したPKをルカクが決めて1点差に詰め寄ったが、後半にはルカクの決定機が防がれた場面の他はイタリアにうまく時間を使われて逃げ切りを許した。
マルティネス監督は「感想は悲しくて無念だということのみ。敗退に値するチームではなかった。素晴らしい仕事と準備を大会前から続けてきた。イタリアは素晴らしいチームで、望ましくない方向に試合が進んだ。前半は彼らが優れていた。カウンターでしかチャンスがなく、自分たちから何かを生み出せなかった。後半は集中を取り戻し、同点に近づき、あるいは手の届くところまでいった。選手たちのプレーに対する後悔は一切ない」と、試合を振り返った。
デ・ブライネやルカク、アザール兄弟といったベルギーサッカーの黄金世代が20代後半から30代前半に差し掛かりつつあるが、18年ロシア・ワールドカップ(W杯)では準決勝でフランス、このEUROでは準々決勝でイタリアといった伝統国に阻まれた。来年のカタールW杯が黄金世代のキャリアが全盛期にあるラストチャンスになると見込まれるが、ベルギーはその野望を達成することができるだろうか。