“再建”のイタリア、EURO準決勝で“宿敵”スペインと激突…指揮官「最高に厳しい試合」

ベルギー代表を下し歓喜に沸くイタリア代表の選手たち【写真:AP】
ベルギー代表を下し歓喜に沸くイタリア代表の選手たち【写真:AP】

準々決勝でベルギーを2-1撃破、マンチーニ監督が称賛「最高レベルのプレーをした」

 イタリア代表のロベルト・マンチーニ監督は、現地時間2日に欧州選手権(EURO)の準々決勝でベルギーを2-1で下した試合後、国営放送「RAI」に対して「選手たちは最高レベルのプレーをした」と称えた。

 イタリアは主将のDFジョルジョ・キエッリーニが負傷から復帰してスタメン。そして、16強のオーストリア戦で延長戦の決勝ゴールを決めたMFフェデリコ・キエーザをマンチーニ監督はスタメン起用した。

 序盤からボールを持ちながらカウンターでピンチを招いた展開について、指揮官は「オープンなゲームになり、少しパワーを使い過ぎた」と振り返った。それでも前半のうちにGKジャンルイジ・ドンナルンマがファインセーブでしのいでいる間に2ゴールを挙げ、PKの1失点こそあったもののリードの展開に持ち込んだ。

 そして後半はゲームをコントロールし、終盤にかけての交代策ではMFマルコ・ヴェラッティや、この日に1得点のFWロレンツォ・インシーニェといった創造性のあるタイプを下げ、確実性の高いプレーをするタイプの選手を次々に投入して逃げ切った。その采配について「最後の10分間は、選手たちが疲れ切ってしまっていたために本当に苦しんだ」と振り返った。

 それでも「私たちは勝利に値したし、選手たちは最高レベルのプレーをした」と試合を総括したマンチーニ監督。イタリアが準決勝で対戦するのは、スイスをPK戦の末に下したスペインに決まった。最初の質問では「まずはこの勝利を喜びたい。次のことは、その後に考えるよ」と煙に巻いていたが、最終的には「スペイン戦は最高に厳しい試合になる。偉大なチームだ」と話した。

 イタリアは2018年ロシア・ワールドカップ(W杯)の予選で敗退するという大失態を演じ、マンチーニ監督が世代交代も進めながらチームを再建。このEUROは予選を10戦全勝で突破し、このベルギー戦で国際Aマッチの無敗を32試合、連勝を13試合に伸ばした。準決勝では、2012年EURO決勝で0-4と大敗した“宿敵”スペインとどのような戦いを展開するか注目される。

(FOOTBALL ZONE編集部)

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