手倉森監督が攻守に見えた”甘さ”に苦言 「後ろ向きなプレーは悪い方に転がる」
パラグアイに1-2敗戦に、指揮官もチームの課題を厳しく指摘
U-23日本代表の手倉森誠監督は、21日に行われたトゥーロン国際大会初戦パラグアイ戦での敗戦を受け、試合後の会見でチームに喝を入れた。ゴールにダイレクトで向かうプレーの少ない選手たちに、プレーが「練習ありき」であると厳しく指摘し、課題を突きつけた。
試合後の記者会見に出席した手倉森監督は、まずは国際試合の厳しさに直面したとゲームを振り返っている。
「悪いことが起きたな、と。ゲームをすれば勝つこともあって負けることもありますけど、負けたくないという話をして選手たちを送り出したなかで、すかさず土をつけられてしまった。強気の姿勢、仕掛けの姿勢、あと闘争心というようなところは国際試合では出さなければいけない。ちょっと後ろをとった(相手の)うまさだったり、逃げのようなプレーが結局相手に勢いを与えてしまい、失点を食らった。後ろ向きな出来事が起きると、アクシデントもまた起きやすいんだなということを今日は思い知らされた」
指揮官の言葉にあるように、日本は前半18分にDFファンウェルメスケルケン際(ドルトレヒト)が、DF植田直通(鹿島)へバックパスしたところをかっさらわれ、そのまま先制点を奪われた。
後半に入ってFW浅野拓磨(広島)のゴールで一時同点とするも、同30分には直接FKを決められ勝ち越された。手倉森監督は試合直後に「この試合はすべて後ろ向きでプレーしてしまった。そうなると結果は悪い方に転がる」と話し、後手を踏むことが多かったとディフェンス面での問題について指摘していたが、一方で甘さが出た攻撃陣にも奮起を促している。