「攻撃に依存している」 神戸MF山口蛍、前半戦で“隠れがち”だった改善点とは?
イニエスタが戻って攻撃は好調 フェルマーレン不在の守備をどう修正していくか
ヴィッセル神戸は3日、本拠地のノエビアスタジアム神戸でJ1リーグ第21節湘南ベルマーレ戦に臨む。前半戦を暫定4位(勝ち点34/9勝7分3敗)で折り返したなか、MF山口蛍は「今のフォーメーションは一番理にかなっている」と語っている。
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神戸はキャプテンの元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタが右大腿直筋近位部腱断裂で出遅れたが、5月1日のリーグ第12節サンフレッチェ広島戦(3-0)で復帰。前半戦ラストゲームの横浜FC戦(5-0)でFW古橋亨梧がプロ初のハットトリックを決めて大勝するなど、攻撃の迫力は増している。
現在は4-4-2で中盤がダイヤモンド型となり、イニエスタが頂点のトップ下、山口とMF郷家友太がインサイドハーフ、MFセルジ・サンペールがアンカーに入っている。37歳のイニエスタを最大限生かす意味でも、現システムが有効的だと山口は語る。
「なるべくアンドレスを攻撃に専念させることが一番。あのポジションで上手く守備もやってくれて、攻撃では守備以上にクオリティーの違いを見せてもらっている。後ろがしっかり守ることができれば、彼に良い形でボールをつなげられる。そういう意味では、今のフォーメーションは一番理にかなっている。この戦い方を攻守両面において成熟させていくことが大事だと思う」
山口は自身に対して、「少し前に絡んでいける回数も多くなってきて、アシストや得点を自分に厳しく求めていきたい」と語った一方、チームとしては守備の修正も必要だと指摘する。
「攻撃に依存している部分が大きいし、攻撃にフォーカスされすぎていて、守備のダメだった部分がチームとして見れていない。特に今はトーマス(・フェルマーレン)がEURO(欧州選手権)でいないから、経験のある僕や(酒井)高徳がもっと言ってあげないといけない。最近は失点も増えてきて、当初はやられていなかったけど、今は相手に決められてしまうのが多くなってきた。その時から少しずつ守備の綻びはあったと思って、試合中から伝えてきたけど、それ以上に勝ててしまう、引き分けてしまう。そこが少しおろそかになっていた部分が、顕著に表れて失点につながっている。細かいところを試合中を含めてやっていかないと、大事な試合で勝ち点を落とすことになる」
現在はベルギー代表DFフェルマーレンがEURO出場で不在のため、24歳のDF菊池流帆と20歳のDF小林友希がセンターバックコンビを組んでいる。中盤の山口、右サイドバックの酒井らベテランが若手を支え、目標であるAFCチャンピオンズリーグ(ACL)出場権獲得に向けて、チームの底上げを図る。
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(FOOTBALL ZONE編集部)