浦和加入から半年で武者修行へ、ロドリゲス監督が“パリ五輪世代”DFへ寄せる期待
指揮官がJ2相模原へ育成型期限付き移籍した高卒ルーキーDF藤原優大に言及
J1浦和レッズのリカルド・ロドリゲス監督は、高卒ルーキーとして入団して半年でJ2リーグのSC相模原へ育成型期限付き移籍を決断したDF藤原優大について、「本人にとっても興味深い移籍だろう。良いものを持っている」と話した。
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現在19歳の藤原は青森山田高校で2年生の時からレギュラーとして全国高校選手権にも出場。ちょうど約1年前、3年生の間に浦和への入団が内定していた。そして、今季から浦和でプロ生活を送ってきた。
世代屈指で才能豊かなセンターバックだったが、壁に当たった感は否めなかった。キャンプでは先輩選手から遠慮があることを指摘され、その後には「自信を打ち砕かれたところはある」と話すほどだった。それでもロドリゲス監督はルヴァンカップのグループステージで2試合の出場機会を与えたが、そのデビュー戦となった湘南ベルマーレ戦では相手選手の腕が顔に入り、左眼窩底骨折という不運もあった。
プロでの実績があるDF岩波拓也、DF槙野智章、DFトーマス・デンといった選手たちがいる中で出場機会を得る難しさがある中で、6月28日に今シーズン終了まで相模原への育成型期限付き移籍が発表された。
藤原はクラブを通じて「プロの世界は自分が思っていた以上に厳しい世界で、なかなかうまくいかず、プレーする機会は限られていました。SC相模原でも厳しい競争がありますが、1試合でも多くプレーするために、常に自分と向き合い、個人の成長とチームの勝利に全力で貢献します」とコメントしていた。
その藤原についてロドリゲス監督は「本人にとっても興味深い移籍だろう。出場時間を確保できれば経験を積める。彼は良いものを持っている」とした上で、昨季まで4年間を徳島ヴォルティスの監督として過ごしただけに「J2という良い舞台で戦うことで成長できる。6カ月後により良い選手になっていることを期待している」と、期待を込めた。
わずか半年での決断は異例の早さであるとも言えるが、実戦経験が成長につながるのは間違いないこと。東京五輪が話題に上る日本サッカー界だが、浦和からメンバー入りしたGK鈴木彩艶と同じく2024年パリ五輪では中核になるべき世代の藤原だけに、その成長が注目される。
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(FOOTBALL ZONE編集部)