「トッププレーヤーはいない」 伊代表OB、EUROベスト8進出の母国を絶賛した点は?
バレージ氏が現イタリア代表のチームとしての結束力を高く評価
ACミランのレジェンドである元イタリア代表DFフランコ・バレージ氏が、欧州選手権(EURO)でベスト8入りしたイタリア代表を「今大会の主役の一つ」と絶賛。“ワールドクラス”のタレントは不在ながらも、個ではなくグループの力が強さを発揮していると語った。英紙「ガーディアン」が報じている。
下馬評ではロシア・ワールドカップ(W杯)王者のフランスやFIFAランキング1位のベルギー、若いタレントの台頭が著しいイングランドらが優勝候補として挙がっていた今大会で、快進撃を見せているのがイタリア代表だ。
グループAではトルコとスイスを相手にいずれも3-0と快勝。第3戦ではウェールズに1-0で競り勝ち、3連勝のグループ首位でベスト16に進出。続く決勝トーナメント1回戦では延長戦の末にオーストリアを2-1で下し、準々決勝まで勝ち上がった。2018年に就任したロベルト・マンチーニ監督の下、31戦無敗という驚異的な記録を継続している。
現地時間3日の準々決勝ベルギー戦が大きな山場となるが、ここまでの“アッズーリ”の戦いぶりについて元イタリア代表DFバレージ氏は「彼らは良いプレーをしている。どんなチームにとってもタフな相手で、今大会の主役の一つだ」とし、「クオリティーとテクニックの備わった攻撃的なサッカーを披露している」と賛辞を送っている。
かつてのロベルト・バッジョやフランチェスコ・トッティといったワールドクラスの個のタレントが不在だが、それを補う“集団”としての力が今の代表チームにあるとバレージ氏は感じているという。
「グループがこのチームを際立たせている。若い選手たちが非常によく団結している。全員が上手くいっていて、誰か一人を選ぶのは難しい。確かにこのチームにはトッププレーヤーはいないかもしれないが、一人ひとりが正当に評価されていると感じているからこそ、誰もが驚くようなグループになっている」
ベテランと若手が上手く融合して強さを発揮しているイタリア。自国開催だった1968年大会以来2度目の栄冠を手にすることはできるだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)