「凄まじく簡単な仕事を失敗した」 英代表FWケインの決定機逸に母国メディア注目
ドイツとの一戦で今大会初ゴールも、前半アディショナルタイムに痛恨のミス
イングランド代表は現地時間29日、欧州選手権(EURO)の決勝トーナメント1回戦でドイツ代表と対戦し、2-0で完勝を収めた。FWハリー・ケインは今大会初ゴールでベスト8進出へ貢献した一方、海外メディアは前半アディショナルタイムの決定機逸シーンに注目している。
グループDを首位で通過したイングランドは、グループFを2位で通過した強豪ドイツと対戦。試合は序盤からイングランドが優勢に進め、何度かチャンスを演出するも得点を奪えずに前半をスコアレスで折り返す。
それでも後半30分、左サイドからDFルーク・ショーがクロスを上げると、走り込んだFWラヒーム・スターリングが右足で流し込み先制。さらに同41分、エースFWケインに今大会初ゴールが飛び出す。
ハーフウェーライン付近で相手ボールを奪いカウンターへ転じると、MFジャック・グリーリッシュからの低弾道のクロスを中に走り込んでいたケインが頭で合わせ、勝負を決定づける。試合はそのまま終了し、イングランドがドイツ相手に2-0の勝利を収め、ベスト8進出を決めた。
ケインはイングランドの勝利の貢献した一方、前半終了間際に訪れた決定機を決めきれなかったシーンが話題になっている。アディショナルタイム1分、スターリングがドリブルでエリア内へ切り込んだが、相手選手に囲まれてカットされる。しかし、こぼれ球をエリア左にいたケインがフリーで受けたが、トラップが大きくなり決定機を生かせなかった。
このプレーについて英サッカー情報サイト「CAUGHT OFFSIDE」は「ケインは、イングランドにリードを与える絶好のチャンスを浪費した」と見出しを打ち、「イングランドのエース・ケインは、前半終了間際に訪れた凄まじく簡単な仕事を失敗した」と取り上げている。
絶対的エースのケインは2大会ぶりのベスト8進出を決めたイングランドに初の欧州チャンピオンの称号をもたらすことができるのだろうか。イングランドは準々決勝でウクライナ代表と対戦する。