「足を折る可能性がある」 退場したスウェーデンDFの危険な”足裏タックル”に英注目
スウェーデンはウクライナ相手に延長戦の末1-2で敗れ、ベスト16敗退
スウェーデン代表は現地時間29日、欧州選手権(EURO)の決勝トーナメント1回戦でウクライナ代表と対戦し、延長戦の末1-2で敗れ、ベスト16で姿を消した。この試合でスウェーデンDFマルクス・ダニエルソンが相手FWアルテム・ベセディンの膝に足裏タックルをして退場になったプレーについて、海外メディアで「恐ろしいタックル」と話題になっている。
グループEを首位で通過したスウェーデンは、グループC3位通過のウクライナと対戦。序盤はお互い様子を見合う展開が続くなか前半27分、相手FWアンドリー・ヤルモレンコのクロスからMFオレクサンドル・ジンチェンコに左足でダイレクトシュートを叩き込まれ先制を許す。しかし同43分、FWアレクサンドル・イサクとの連携からMFエミル・フォルスベリが強引にシュートを放つと、相手DFにディフレクションしてゴールへ。前半のうちに同点に追いつく。
後半に入ると、前半とは打って変わってオープンな展開が続き、互いにチャンスをいくつか作るも決めきることができずに1-1のまま延長戦へ。すると延長前半9分にアクシデントが起きる。ダニエルソンは相手が頭でそらしたボールをクリアする際に足裏でベセディンの膝にタックルしてしまう。一度はイエローカードが提示されたが、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)の介入により危険タックルとみなされレッドカードに変更され、退場処分となってしまった。
このタックルについて英メディア「GIVE ME SPORT」は「ダニエルソンがウクライナ相手に恐ろしいタックルをした」と見出しを打つも、「危険なタックルではあるが、レッドカードが正しかったかどうか議論の余地がある」とし、「ダニエルソンのタックルは意図的ではないとも取れるが、相手の足を折る可能性のある危険なタックル」とも言及されている。
試合は数的有利のウクライナに押し込まれるも、スウェーデンはPK戦に持ち込むため必死に耐えるという展開が続く。しかし、終了間際の延長後半アディショナルタイム1分、ジンチェンコのクロスを相手FWアルテム・ドフビクに頭で合わせられ万事休す。1-2で敗れ、ベスト16敗退となった。