田中碧には「いくつかのリスクがある」 ドイツ地元紙、五輪参戦と“疲労蓄積”を危惧

デュッセルドルフへの移籍が決定したMF田中碧【写真:Getty Images】
デュッセルドルフへの移籍が決定したMF田中碧【写真:Getty Images】

デュッセルドルフ移籍で注目の田中碧、現地メディアが問題点を指摘

 川崎フロンターレからブンデスリーガ2部のデュッセルドルフに期限付き移籍することが決まったU-24日本代表MF田中碧について、現地メディアからはいくつかの問題点が指摘されている。

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 デュッセルドルフの地元紙「ヴェストドイチェ・ツァイトゥング」が最初に指摘しているのが、東京五輪出場によるチームへの合流の遅れだ。28日に移籍が発表され、すでにデュッセルドルフのチーム練習にも参加している田中だが、7月1日には早くも日本に帰国し、U-24日本代表の活動に帯同する。田中がいつデュッセルドルフに戻ってくるのかはU-24日本代表の五輪での成績次第だが、7月23日に開幕するブンデスリーガ2部の序盤数試合を欠場するのは確実な状況となっている。

 また、同紙は「『彼は川崎フロンターレで新シーズンを戦っていたから、準備期間は必要ない。これはポジティブなことだ』とデュッセルドルフのクリスティアン・プロイサー監督は語っていたが、これは田中が今のところ休暇を取っていないということでもある。ブンデスリーガ2部のシーズン中に彼のパフォーマンスが落ちるという危険は大いにあり得る」と、春先からフル稼働を続けていることも問題点として取り上げている。

 そして「我々は10月と11月にかけて彼がどういう状態にあるのかを、しっかりと見なければならない。(その後の時期は)日本ではオフシーズンにあたるからね」というプロイサー監督のコメントを引用しながら、シーズン中盤頃に疲労の蓄積によって田中のパフォーマンスが低下する可能性があるとも指摘。「田中獲得による幸福感は依然として大きい」「田中の移籍に関してウーベ・クラインやクラウス・アルフォスといったクラブの幹部が非常に良い仕事をした」と田中のデュッセルドルフ加入を歓迎する一方で、「彼にはいくつかのリスクも含まれている」と結論づけている。

 いずれにせよ、新加入の日本人選手が現地メディアで大きく取り上げられるのは異例のことであり、田中に対する注目度がいかに高いかを物語っている。田中としては周囲の懸念を良い意味で裏切るような活躍を見せたいところだろう。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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