「これが私たちのキャプテン?」 英雄スナイデル、オランダ代表主将に苦言
退場者を出したオランダはチェコに0-2で敗れ、EUROベスト16敗退
オランダ代表は現地時間27日、欧州選手権(EURO)の決勝トーナメント1回戦でチェコ代表と対戦し0-2で敗れ、ベスト16で姿を消した。試合後、レジェンドであるウェスレイ・スナイデル氏が、今大会キャプテンを務めたMFジョルジニオ・ワイナルドゥムと母国オランダ代表を非難したと海外メディアが報じている。
グループCを3戦全勝で勝ち上がったオランダは、グループDを1勝1分1敗で3位通過したチェコと対戦。試合は序盤からオランダが優勢に進めてチャンスを作るも決めきれずに、前半を0-0で折り返した。
後半開始早々にも決定機を迎えるが決めきれないと、同10分にはDFマタイス・デ・リフトがピッチに足をとられてバランスを崩し、そのまま倒れる際に手でボールをコントロールしてしまう。VARの介入により当初提示されたイエローカードからレッドカードに変更され、デ・リフトは退場した。
これで数的不利になったオランダは、後半23分にMFトマシュ・ホレシュ、同35分にFWパトリック・シックにゴールを許し、チェコに0-2で敗戦。無念のベスト16敗退となった。
そんななか試合後、オランダ代表のレジェンドであるスナイデル氏は母国メディア「NOS Sport」で、ワイナルドゥムについて「これが私たちのキャプテン? 彼には追いついてもらいたいのに、今夜の試合で彼が何かしているのを一度も見てない。一度も」と厳しい口調で見解を述べた。
さらに「彼らはボールを保持している時、特に弱かった。彼らがどれほど不注意だったか、とても驚いている」「それはワイナルドゥムだけではない、多数の選手が失敗した」とオランダ代表全体のパフォーマンスについても酷評したうえで、「このチームには強力なリーダーがいない。しかし、今日は特にワイナルドゥムとメンフィス・デパイについて話している。このオランダ代表は非常に平凡なチームだ」と、チームを力強く牽引するリーダーの不在を嘆いた。
数的不利となり厳しい戦いになったのは間違いないが、もし11対11で90分戦ったとして、オランダがチェコに勝てていたかは微妙なところ。オランダはチャンスを決めきれずに相手にペースを握られ、自ら状況を苦しくした。英雄スナイデル氏にとって受け入れがたい敗戦だったのだろう。
(FOOTBALL ZONE編集部)