「悪夢のエラー」 スペインGK、痛恨トラップミスの失点に海外衝撃「なんて失敗だ!」

スペイン代表GKシモン【写真:AP】
スペイン代表GKシモン【写真:AP】

スペインがクロアチアに5-3と勝利した一戦、GKシモンの先制点献上シーンが話題

 スペイン代表は現地時間28日、欧州選手権(EURO)決勝トーナメント1回戦でクロアチア代表と対戦し、延長戦にもつれ込む激しい打ち合いの末、5-3で競り勝った。両チームの攻撃力が際立つ格好となったが、海外メディアはクロアチアの先制点を生んだスペイン代表GKウナイ・シモンの凡ミスに注目。「悪夢のエラー」「最も奇妙なオウンゴールの1つ」と報じている。

 ルイス・エンリケ監督率いるスペインは、通算4度目のEURO制覇を目指すなか、グループリーグでは2試合連続ドローと低調なスタート。第3戦でスロバキアに5-0と完勝したものの、E組1位の座をスウェーデンに譲り2位での通過となり、ベスト16ではD組2位のクロアチアと対戦することになった。

 そしてベスト8進出を懸けた一戦は、激しい点の取り合いになる。先制点を奪われたスペインは3連続ゴールで逆転するも、後半40分、同AT2分と土壇場で2ゴールを許して延長へ。嫌なムードが漂ったものの、延長前半10分にFWアルバロ・モラタ、同13分にFWミケル・オヤルサバルがゴールを奪い、5-3と死闘を制した。

 両チームの攻撃陣が躍動する乱打戦となったが、そのきっかけとなったのは前半20分、スペイン代表GKシモンの凡ミスだった。自陣左サイドでスペインがビルドアップをするなか、MFペドリがGKへバックパスを選択するも、これが強めのバウンドしたボールとなる。クロアチアの選手が近くにいたわけではなく冷静にトラップすれば問題ないように見えたシーンだったが、ボールから目を離して次のパスコースを探していたのか、微妙に回転がかかっていたこともあり右足でトラップしきれず、ボールは無情にも自陣ゴール内に転がった。

 記録上はペドリのオウンゴールになったなか、海外メディアはシモンのトラップミスに注目。カナダのスポーツ専門局「TSN」公式ツイッターは「スペインの悪夢! ウナイ・シモンはバックパスを処理できず、クロアチアが突然リード!」と速報すれば、衛星放送「ビーイン・スポーツ」スペイン版公式ツイッターも「信じられない! 今年最も珍しいゴールの1つ! ウナイ・シモンのなんて失敗だ!」と驚きをもって伝えた。また英メディア「GIVE ME SPORT」も「悪夢のエラー」「これまでに見たなかで最も奇妙なオウンゴールの1つ」と報じている。

 最終的に逆転勝利を収めたことで事なきを得たが、シモンにとっては相手に先制点を献上する痛恨のミスになってしまった。

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