「残忍」「血の一撃」 ポルトガルの悪童ペペ、“危険タックル”で一触即発に海外注目
EURO16強のベルギー戦、終盤にT・アザールへ危険タックルで物議
ポルトガル代表は現地時間27日、欧州選手権(EURO)決勝トーナメント1回戦でベルギー代表に0-1で敗れベスト16で姿を消した。前回王者として連覇を目指し、絶対的エースのFWクリスティアーノ・ロナウドもグループリーグ3戦5得点と好調を維持していたが、この日は不発。一方、後半には38歳のベテランDFペペが“残忍タックル”を繰り出し、両チームが一触即発になったと海外メディアが注目している。
2016年にEUROを初制覇したポルトガルは、連覇を目指して今大会に臨み、フランス、ドイツ、ハンガリーと同居した“死の組”グループFを3位で突破。決勝トーナメント1回戦で、グループB首位通過のベルギーと顔を合わせた。
試合は前半42分、ベルギーのMFトルガン・アザールに強烈なミドルシュートを叩き込まれて先制を許す。ポルトガルはここまで5得点のロナウドらを中心に攻め込むもベルギーの守備を崩せず、時計の針は後半31分を差した。
両者が球際で激しく競り合うなか、右サイドのハーフウェーライン付近でベルギー代表FWロメル・ルカクがピッチに倒れる。主審は流していたが、ポルトガルが右サイドに展開しDFディオゴ・ダロトがボールを受けた瞬間、笛を吹いてゲームを止めた。しかし笛が聞こえなかったのか、ベルギーのT・アザールがタックルを繰り出してボールを奪取。そのままドリブルで敵陣に侵入した。他の多くの選手は笛に気づき、プレーを止めていたが、前方に立ちはだかったペペは強烈なタックルを敢行。リプレーを見ると、左肘がT・アザールの首元に入るほどの激しいものだった。直後にベルギーの選手が駆け寄り、一触即発ムードに。ペペにはイエローカードが提示された。
オーストラリアのスポーツ専門局「Optus Sport」公式インスタグラムは、このシーンの映像とともに「ペペはペペ」「残忍」とのコメントを添えれば、海外サッカーサイト「BeSoccer」スペイン版も「彼の肘をトルガン・アザールの首に入れた!」と報道。衛星放送「ビーイン・スポーツ」フランス版は、「血の一撃だったが、レッドじゃない!」と退場にならなかったことに驚きを示していた。
レアル・マドリード時代など荒々しいプレースタイルで、幾度となく物議を醸してきたペペ。思うようにいかない試合展開のなか、“悪童”の一面が顔を覗かせたと海外メディアが注目していた。