浦和が証明した「2カ月間の進化」 ユンカー加入だけではない“チームの成長”とは?
試合中の修正力の高さを見せた指揮官の采配
ロドリゲス監督も、その後半の課題として「ボールを奪い返してもまた失って、また奪い返しては失って、という繰り返しになってしまった」と話したものの、その一因になっていたサイドハーフの運動量が減ってきたところで、素早く同時交代を決断。投入されたMF汰木康也をセットプレーキッカーとして2点目をアシストし、MF関根貴大もカウンターで決定機に絡んだ。悪化しつつある状況に素早く手を打つ采配は、これまでにも見せてきた修正力の高さを示すものだった。
リーグ戦は残り2試合で東京五輪の中断期間に入る。そこでは、デンマーク代表歴を持つDFアレクサンダー・ショルツ、日本代表DF酒井宏樹、3月に日本代表デビューしたMF江坂任と、強力な新戦力が3人加わる。ここ数シーズン、リーグ戦で残留争いをするような事態も招いていた浦和だが、シーズン後半戦に向けて大きな進化を見せようとしている。