「文句なし」の“弾丸ミドル” 浦和MF小泉、J1初得点に笑顔「一瞬の意思が噛み合った」
福岡戦の前半11分に先制ゴール「良い位置で受けられた」
浦和レッズのMF小泉佳穂は、27日のJ1リーグ第20節アビスパ福岡戦で先制ゴールを決めて2-0の勝利に貢献した。J1初ゴールになった一撃に「ゴールは文句なしだと思う」と微笑んだ。
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浦和が立ち上がりからペースをつかむと、前半11分、中央やや右サイドでDF西大伍からパスを受けた小泉が、左足のシュートフェイントからさらに中へ持ち出し、左足で強烈ミドル。これがゴールに突き刺さった。今季、J2のFC琉球から加入してマルチなプレーを見せている小泉は、これが嬉しいJ1初ゴールになった。
このプレーを小泉は「西選手が(ボールを)あの位置で持って、田中(達也)選手が良い形でマークを引き付けてくれたことで、良い位置で受けられた。その2人のプレーと、自分の一瞬の意思が噛み合ったことで上手くできたと思う」と、自分がボールを受ける過程で関わった2選手の名前も挙げながら振り返った。
昨季まで2シーズン、J2のFC琉球でプレーし、今季から浦和へ移籍した。リカルド・ロドリゲス監督が就任したチームのなかで、両足を自由に使え、中盤から前線にかけてマルチなプレーができることから、早くチャンスをつかんだ。そして、チームの中心的な存在にまで成長してきた。
そうしたなかで課題になってきたのがゴールだった。沖縄県での浦和のキャンプを視察していたFC琉球の樋口靖洋監督は、小泉について「去年に大きく変わってきたのが、自分が決定的な仕事をするんだという意識。浦和でもそれを忘れないでやってほしい」と話していた。そして「移籍したのは、ウチにとって痛いですけど」と笑っていたが、そのゴールを奪う部分ではJ1で壁に当たっていた感もあった。
シーズンが進むなかでチームにも戦術が浸透し、「チームとしてのボールの動かし方が安定してきて、意図を持った形で動かせている。その結果、自分もいるべき場所にいて良い場所でボールを受けられていると思う」と話す小泉が、よりゴールに近い位置でボールに絡む場面が増えてきた。今月に入り、ルヴァンカップのヴィッセル神戸との第2戦(2-2)で浦和移籍後初ゴールを決めると、この福岡戦でJ1初ゴール。チーム全体の向上とリンクするように結果が出始めた。