「気分は最悪」 オランダDFが痛恨ハンドで退場、EURO敗退に失意「責任を感じる」
オランダがチェコに0-2で敗れEURO16強敗退、21歳デ・リフトの一発退場が響く
欧州選手権(EURO)決勝トーナメント1回戦で、オランダは後半の2失点でチェコに0-2で敗れ、ベスト16で敗退となった。後半10分にハンドで一発退場となったDFマタイス・デ・リフトは、「僕のしたことで試合に負けた」と肩を落とした。
グループCを3戦全勝で勝ち上がったオランダは、グループD3位通過のチェコと対戦。前半を0-0で折り返すと、後半立ち上がりの10分に試合を分けるターニングポイントが訪れる。
チェコが自陣から前線のFWパトリック・シックを目がけてロングボールを送ると、これに対応したオランダ代表DFデ・リフトがピッチに足をとられてバランスを崩し、そのまま倒れる際に手でボールをコントロールしてしまう。主審はすぐさま笛を吹き、デ・リフトにイエローカードを提示した。
しかし、チェコのFKで再開準備が進められていたなかで、VARの進言を受けた主審はオンフィールドレビューを行った後に、デ・リフトに改めてレッドカードを提示。デ・リフトの背後にはGKしか残っていない決定機であり、DOGSO(Denying Obviously Goal Scoring Opportunity)に相当すると判断された。
これで数的不利になったオランダは、後半23分にMFトマシュ・ホレシュ、同35分にシックにゴールを許し、チェコに0-2で敗戦。無念のベスト16敗退となった。試合後、退場処分となったデ・リフトは、オランダ「NOS」のテレビインタビューで自責の念を口にしていた。
「僕がしたことで試合に負けてしまった。もちろん気分は最悪だ。後から考えれば、ボールをバウンドさせるべきではなかった。ボールをコントロールできる状態だったが、それをバウンドさせてしまった。僕はグラウンドに倒れ、押されたので手を使ってしまった。その瞬間に試合が変わってしまい、責任を感じている。その後にチームメートが戦っている姿を見て誇らしく思っているけど、僕のしたことについて気分は悪いよ」
2017年に17歳でオランダ代表デビューを飾り、今やセリエAの名門ユベントスでプレーするデ・リフト。負傷欠場のDFフィルジル・ファン・ダイクに代わるディフェンスリーダーとして期待されていた21歳にとっては、受け入れがたい敗戦となった。